2011年01月02日



辞表を片手に警備員としての誇りを貫く (後編)


オフィスを訪れると、件の役員氏は私がどういう目的で面会を求めたのかを既に察していた様でした。私の電話の声の雰囲気でなんとなく分かったのでしょう。腹を据えて電話したので。

私は開口一番、「今朝、問題になった施錠の件ですが、本日以降、当初の取り決め通りの方法で行います。今朝は一時的にあなたの命令に従いましたが、本日以降は元通りの方法で施錠します。」

「・・・・」

しばしの沈黙の後で「契約解消だ!!」

そう言われると思ったのですが、意外な事に「はい、分かりました。」

私は唖然としました。全く想像もしていなかった反応に、逆に頭が混乱してしまいました。

(一体、どういう事なんだ?私はどういうリアクションをすればいいのだ?)

「お忙しい中、お時間を取って頂きありがとうございました。失礼致します。」

私が立ち去った後で、私の会社に電話をして、この現場から私を外す様に申し入れをするつもりかもしれない。そんな事を思いながら通常業務をこなしていました。

外で業務をこなしていると、後ろに人の気配を感じ、振り向くと、そこにはその役員氏が立っていました。

「ご苦労様です。すごく冷えてきましたね。」
「そうですねぇ。風が強いので余計に冷えますね。」
「じゃぁ・・・」

そう言って立ち去ったのでした。その表情には敵意は感じられず、むしろ、爽やかな心持ちという印象さえありました。

「年明けからアルバイトを探さなければならないのか・・・」と多少、憂鬱な思いでいましたが、結果的には杞憂で終わったみたいです。

そして年明けを迎えた今でも、会社側からは何の連絡もありません。話の顛末を聞くのが怖いのか?それとも私から連絡が来ないので「何とか収拾出来たのだろう。」と思っているのかのいずれかでしょう。

警備員に対する愛情、従業員に対する思いやり、そういうものが全く感じられない会社である事は重々承知していますが、電話一本よこさないとは驚きました。

警備員としての誇りを貫くという事は職を賭す事と同義です。もし、今後、同じ様な事が起きても私は同じ行動を取るでしょう。首が幾つあっても足りない。(苦笑
まあ、私の性分なので仕方ないといえば仕方ないんですけどね。




posted by 管理人 | Comment(0) | ■ 警備員全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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