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2011年08月10日

気が利く人と気が利かない人 A

以前、私が住んでいた新築マンションの隣室は高額な家賃という事もあってなかなか入居者が決まらず私達が入居して3ケ月経過しても空室のままでした。ある日の事、夕方に見知らぬ男女が我が家のチャイムを鳴らしてドアの向こうに立っています。

「どちら様ですか?」
「実はこのたび隣に入居させていただく事になりました○○です。夜分失礼ですが引越しのご挨拶に参りました。」

扉を開けると、まだ30歳前くらいの若い夫婦と思われる、感じの良い男女がいました。明日、越して来るので荷物の搬入などでご迷惑をおかけしますと丁重な挨拶を頂き、私の好物であるゴディバチョコまで頂戴しました。

その後、家族ぐるみでの交流が深まり互いの家で共に食事をする間柄になりました。ご主人は外科医、奥さんは耳鼻科医、しかもご夫婦の両家のご両親も医者という典型的な医者一族です。私の友人の中には数人の医者がいて、皆、それぞれに魅力的な連中なのですが、ちょっと高ピーな人ばかり。

しかし、この夫婦は驚くほど腰が低くて他人を思いやる人達なのです。ある日の夜、私が帰宅すると妻が「ねぇ。お隣から大きなイカを戴いたんだけど私の手に負える大きさじゃないの。」見てみると新鮮なミズイカで確かにデカイ。私は魚やイカは丸ごと買ってきて自分で刺身にするのが常なので、この大きなイカも刺身にすることに。

「デカイねぇ。」
「そうね。ところでね、隣の奥さんスゴイんだよ。」
「何が?」
「このイカをくださった時にね、戴きもので失礼なんですが、私達だけでは食べきれないほどの量を頂いたものですから、もし、ご迷惑でなければ食べて頂けませんか?そうして戴けるととても助かるんですって言われたのよ。」
「へー 確かにスゴイね。俺たちの気持ちの負担を和らげる為に、そういう言い方をしたんだろうね。」

人におすそ分けする時に、ここまで気配りをする人も珍しい。夫婦共に、常に細かい気配りをする人達でした。もう、そういうのが意識せずに当たり前の事として身に染み付いているんでしょうねぇ。




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