2014年12月30日

DJポリスとイソップ物語

2013年6月にサッカー日本代表がワールドカップ・アジア予選でワールドカップ出場を決めた日の夜、渋谷駅前で大勢のサポーターにユーモアを交えた話術でルールを守るよう呼びかけた警視庁第9機動隊広報係に所属する千田巡査がその見事な話術による誘導で、一躍、時の人となり、『DJポリス』という愛称まで登場しました。

あのように沢山の人でごった返す状況の中では珍しく事故も逮捕者も出なかったという事もあり、なんと警視総監賞まで授与されました。

彼の誘導方法は従来型の命令スタイルではなく、柔和で機智に富んでいながら要点はしっかり伝えるという見事なスタイル。

彼の呼び掛けを聞きながら頭に浮かんだ事。
それはイソップ物語の
『太陽と北風』

力付くで従わせるのではなく相手が従わざるを得なくなるというか、この警察官には協力するしかないなと思わせる流れを演出するのは技術だけではなく人柄による部分も大きいと思います。

今後も彼をお手本にしたDJポリスがどんどん誕生するでしょうが、『彼のキャラクターが為せる技』という面が大き過ぎて、彼を超えるのは並大抵ではないと思います。

私が何よりも驚いたのは、あのように頭の切れも良くアイデアマンでもある警察官が『巡査』という階級であったという事。その後、昇進されたかどうかは存知ませんが、警察の階級システムには大いに見直すべき点があるのは間違いないと思います。

まだ、埋もれた優秀な警察官がたくさんいるでしょうしね。

キャリア制度の全てを否定するわけではありませんが、現場の叩き上げが警視総監にもなり得るような昇進制度見直しがなければ警察組織の活性化や事件解決能力の向上は困難を極めるのではないでしょうか。




posted by 管理人 | ■ 警備の技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする