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2016年03月13日

リスクのみが高まる警備員

警備員には特別な権限は無いが義務は生じるという判例が相次ぎ今後もこの流れが加速していく事はあっても逆行する事はないだろう。

2013年に交通誘導警備員の誘導ミスによって発生した死亡事故では禁錮1年執行猶予4年という判決が下され、2015年に競馬場で調教中に脱走した競走馬が引き起こした死亡事故では競走馬の脱走に気付かず脱走を防ぐ事が出来なかった施設警備員が業務上過失致死傷罪の判決を受けた。

死亡事故ということもあって民事訴訟では数千万円以上の賠償が命じられと推察されます。


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警備員には特別な権限が認められていないので、仮に警備員にも過失があったとしても法的な責任が問われる事はないというのが一般的な認識だったのですが、この認識は見事に覆されてしまった。

特に2013年の交通誘導における誘導ミスに起因した死亡事故における有罪判決は衝撃に値するものだった。歩行者を轢いた運転手が禁錮1年8ヶ月(執行猶予5年)、誘導ミスをした警備員が禁錮1年(執行猶予4年)という事で警備員に対する判決が驚くほど重い事に驚きを禁じえない。

判例が今後の同様事案の裁判では基準になりますから警備員の過失によって生じた事故では警備員に重い罪が課せられる事は明白です。死刑判決における永山基準のようなものです。

警備員には特別な権限が無いという警備業法の一文が警備員特に交通誘導警備員にとっては業務上やり辛い部分でもあったわけですが、一方で不明確・不適切な誘導による事故が起こっても警備員の罪が問われる事は無いという思いもあった筈。

権限は従来通り認められず、義務だけは過大と思われるレベルまで高まってしまった。

競走馬の事故も同様です。競走馬の脱走を防げなかった事が果たして過失となるのか?当時の状況が不明確なので談じる事は出来ないが、仮に競走馬が脱走しそうになる状況を認知したとしてもゲートを閉める時間的余裕があったのか?という疑問も残る。

これらの判例が今後更に拡大解釈される可能性も否定できない。要するに警備員の過失というものに対してより厳しい判断が下される可能性があるという事だ。

私たち警備員にとってはリスクのみが高まりリターンはゼロという厳しい時代になったと言わざるを得ない。

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posted by 管理人 | ■ 交通誘導・雑踏警備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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