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2016年07月30日

監視カメラの増設 = 防犯強化とはならない。運用方法がカギなのだ。

相模原市の障害者施設殺傷事件では施設側の記者会見で「監視カメラを16台増設して防犯態勢の強化を図ったが犯罪を防ぐ事が出来なかった。」とのコメントが発せられましたが、防犯カメラを増設したから防犯強化とはなりません。断言していい。

確かに防犯カメラの存在は抑止力としての効果はありますが防犯強化と呼べるほどの効果は見込めない。最も大切なのはその運用方法がどのように成されるのかという事と犯罪予知に基づいたセキュリティスシステムの構築なのだ。

この事を理解している人があまりにも少ない。

私の勤務する施設ではその3倍以上の監視カメラが設置されていますが台数が多い事のメリットだけではなくてデメリットもあるわけです。1人でこれほどの数の監視カメラを運用するという事になると1台当たりに対する注視力の希薄化に繋がるという難点もある。

各カメラに映る人々の中から不審な動きを瞬時に見極める観察力が要求される。慣れによって観察能力が高まるというものではない。

日々の創意工夫と研鑽が両立されない限りは観察能力と判断力を高めるのは無理だ。むしろ、慣れによって注意散漫になるのがオチ。

監視カメラの映像に映る人々の中から「問題の無い人」と「要注意人物」の分別を瞬時に行う能力がなければ台数の多さがもたらすものはむしろデメリット効果の方が大きい。

相模原市の障害者施設殺傷事件では事件が発生した01:40前後に警備員は仮眠中で事件に気付いていない。最も危険な時間帯に警備員の仮眠時間が設けられていたという事に驚きを禁じ得ない。

監視カメラがあっても監視する人がいないのだから話にならない。事前に事件が予測されている現場にも拘らず防犯態勢がほとんど取られていないのだから、警備員である私からするとアンビリーバブルという言葉以外のものが浮かばない。

防犯とは何なのか?

その根底が全く理解されていない中で起きた今回の事件。
これでは被害者が浮かばれない。

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posted by 管理人 | ■ 施設警備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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