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2016年07月31日

驚愕! 警備員は何一つ知らなかった。「障害者施設殺傷事件」

相模原市の障害者施設殺傷事件で施設に勤務していた警備員は入所者に危害を加えた危険人物が辞めさせられた事を知らず、また、防犯カメラが増設された理由も知らなかったと証言しています。事件当日、救急車が到着するまで事件には気付かず寝ていたという事です。

施設警備員の1人である私からすると、「有り得ない。」「全くもって信じられない。」としか言いようがない。

以前、施設警備員は施設のあらゆる情報を収集し把握しておかなければならない。警備業は情報産業なのだと書いた事があります。

常日頃から施設内の様々な情報を収集し、その情報を元にセキュリティ態勢を構築するのが施設警備員の欠かす事が出来ない仕事なのです。

要注意人物の存在は警備員が最も把握しておくべきであり、私は施設を定期的に訪れる人の中で警戒を要する人は頭に叩き込んでいるし、施設内で勤務している人達の人間関係も把握している。退職される方々、新たに入社される方々の情報や施設内における人的・設備のトラブル把握も然りです。

それらを把握しておかなければ警備は出来ないといっても過言ではない。

また、監視カメラの増設の際には設置予定場所の変更を求める事があります。セキュリティ上、この場所よりもこちらに設置すべきだ等と。こういう意見具申は非常に強く行います。防犯カメラをどの位置に設置するかによってその後の運用に大きな影響を及ぼすからです。

にもかかわらず、今回の事件が発生した施設の警備員は増設理由さえ知らなかったというのですから驚きです。

施設の様々な情報は与えられるのを待っていても入ってくるものではありません。警備員が積極的に収集するものであり、その為には情報の入手ルートを幾つも確保しておかなければならない。

以前書いた記事で「警備業界の弱い部分は情報収集能力だ。」と書いた事もあります。

今回の事件の詳細が明らかになるにつれ、防犯態勢が全く機能していなかった事が露見しています。また、「警備員って何の為に配置されているのだ?」「警備会社はセキュリティに関してどういう知見を持っているのだ?」という根本的な部分で懐疑の念を抱かざるを得ない。

こういう報道を目にした世間の人達が、警備員や警備業界に対して侮蔑の念を抱いたとしても仕方ない。施設警備員の1人として情けなくもあり恥ずかしくもある。
posted by 管理人 | ■ 施設警備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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