2016年08月27日

傷口に塩を塗る行為&感覚・論点のズレにしか見えない「生活苦しいヤツは声あげろ 貧困たたきに抗議する新宿緊急デモ」

まず最初に毎日新聞の記事を記事を転載させていただきます。

子どもの貧困問題を扱ったNHKのニュース番組で体験を語ったひとり親家庭の女子高校生がインターネット上で中傷され、人権を侵害された問題で、貧困バッシングに抗議する「生活苦しいヤツは声あげろ 貧困たたきに抗議する新宿緊急デモ」が27日、東京・新宿であった。最低賃金引き上げを求める若者グループ「AEQUITAS(エキタス)」が主催し、作家の雨宮処凛さんらも参加した。

 エキタスのメンバー、原田仁希(にき)さん(27)は、デモを計画した理由について「貧困状態にある人が抑圧されて声を上げられなくならないよう、バッシングを許さない人がいることを示したかった」と話す。番組に登場した女子高校生は、ネット上でプライバシーをさらされたうえに発言や容姿を中傷され、持ち物や趣味についても「ぜいたくだ」「貧困ではない」などとあげつらわれた。平均的な生活水準を下回る「相対的貧困」では貧困とみなさないかのような風潮に対し、原田さんは「どこまで貧困だと声を上げられるというのか。貧困のラインが必要最低限の衣食住を満たせない『絶対的貧困』の方に引き寄せられようとしている」と危惧する。
28日には名古屋市や京都市でも同様のデモが予定されている。(毎日新聞記事より転載)

NHKの貧困特集に登場した女子高生に対して「全くもって貧困と呼べるような状況ではないではないか。」「NHKの捏造報道だ。」としてネット上で炎上している事は先日書いた。

彼女の過去のツイッター?(断定されたわけではないようだが否定コメントは無いようだ)の内容から、とても貧困と呼べるような現状ではないという指摘が相次いでいる。

あのツイッターが本当に彼女のものであるならば私も全くもってその通りだと思う。私の方が遥かに貧困だ。

この件でネット上で炎上しているのは「一般的な感覚からして貧困とは思えない人が貧困者として取り上げられ番組が構成されている事に対する批判と、それに加担したのではないかという憤り」が発露なのではないでしょうか?

「貧困たたき」ではない。

むしろ、本当に貧困に喘いでいる人達を冒涜していると映ったからではないのか?そういう純粋な思いが炎上という結果をもたらしたのではないのか?純粋さ故に怒りが増幅したのだろうなと私は思っている。バッシンやイジメとは対極にある正義感のようなものが発露ではないかと思う。

また、生活保護の不正受給とどこかしら重なる風景に見えたという事もあるのではないか?

エキタスのメンバー、原田仁希(にき)さん(27)は、デモを計画した理由について「貧困状態にある人が抑圧されて声を上げられなくならないよう、バッシングを許さない人がいることを示したかった」と話す。

声を上げるってどういう意味なのでしょう?
「私は貧困です。」と公言する事なのでしょうか?

そういう行動を起こしたい貧困者は極めて少数派ではないのか?貧困状態にある事を悟られたくないと考えている人が大半ではないのか。

貧困という言葉が身近で聞こえると、その場から逃げ出したくなるのが大方の反応ではないのか?だとすると、このようなデモは貧困状態にある当事者からすると迷惑いこの上ないと思うのだが・・・

貧困は非常にデリケートな問題だ。こういうデモが行われニュースになって周囲でそういう話題が盛んになる事は彼らを苦しめるだけだと思うのだがどうだろう。私の目には彼らの行っているデモは偽善にしか見えない。貧困層をあぶり出しさらし者にする好意にしか見えない。

大切なのは貧困じゃう小児向けたセイフティネットをどのように構築し実行に移すかという具体策ではないのか。

こういう格言がある。

貧しい者に魚を与えてはいけない。魚の獲り方を教えよ。

具体的にどうすれば貧困から抜け出せるのかをアドバイスしたり貧困を誘発する社会制度をどう変えていくかが大切なのではないのか。

偽善というものは常に自己満足を発露とし自己満足に終わるものだと私は捉えています。本当に誰かの為に純粋な重いから汗を流したいのであれば、デモという形ではなく、もっと目立たない位置で地道に時間を掛けて行うべきものだと思う。

私はとても良い事をしているという自己陶酔に支配され、本当に苦しんでいる人達の心情を知ろうとしない人達が増殖しているように感じてならない。私には当事者達を無視した独りよがりの高位にしか見えない。

こういうデモを行い当事者を傷付ける人達よりも、一見、ネットで炎上させているように見える人達の方が遥かに心優しき人達に見えるのは私だけだろうか。

偽善ほど醜いものはない。
そう思うのだが・・・
posted by 管理人 | ■ 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする