2017年01月15日

実害が出なければリスクは無視される

警備員にとって最も大切な仕事はリスクを未然に防ぐ事だと思っています。

リスクに対する意識を高めリスクの芽を取り除く姿勢で臨むと必然的にリスクは遠ざかっていく反面、リスクに対して無頓着でいるとリスクは着実に忍び寄り具現化してしまう。

リスクは常に潜伏状態にあり表面化する機会を狙っているようにも映るのだが、残念な事にほとんどの人々は表面化するまでは無頓着な姿勢を崩さない。

多くの一般人、そして警備会社や警察も例外ではない。

実害が出るまでは無頓着なのだ。

警備会社はビジネスの観点からリスクを煽る傾向があるが、それはあくまでも警備会社の存在意義を主張する為であり受注に繋げる為でしかないように感じざるを得ない。

リスクの芽を摘む事は口で言うほど容易いものではないし弛(たゆ)まぬ努力と労力を要するものなので、かなり面倒な事でもあるのだ。表向きはリスクに対して真摯に取り組んでいるかの如きパフォーマンスは取るが、じゃあ、「具体的にどのようなリスクが存在し、それに対してどのような対策を講じているか?」と問われて、立て板に水のような返答が出来る警備会社や警備員は稀だと言っても過言ではない現状だ。

試しにいろんな現場で下に挙げる事を各警備員に尋ねてみるといい。

・この現場ではどういうリスクが存在しますか?
・そのリスクを未然に防ぐ為にあなたは具体的に何をしていますか?
・もし、不幸にもそのリスクが現実のものとなった時にあなたはどういう行動を取りますか?
・1つのリスクに対して何段階の防御策を立てていますか?(第1ガードを突破されたら・・・第2ガードを突破されたら・・・みたいな。)


即答できる警備員がどれぐらいいるだろうか?
少なくとも立て板に水が如き返答が出来る警備員は皆無だろう。



潜在しているリスクが現実のものとなる事は極めて稀だ。仮に、警備員が居眠りをしていたとしても大事件はそうそう起こるものではないのも事実だ。その事が警備員のプロ意識の芽生えを阻害している一因かもしれない。ただ単に、異聞の時間を売る事に終始している警備員が少なくないように思える。

警察官の総数は警備員の半分以下であり多忙を極めている故か、事件が起こる予兆があっても実際に事件が起こり被害が出るまでは動きが鈍い現状だという事は多くの人が知るところだ。

実害が出なければリスクは無視される。

そして、実害が出た時に、「この事案が如何に不可抗力であったか。」をアピールするという事に終始し、「今後は新たな対策を講じる。」というアナウンスで幕引きを図るのが常だ。

リスクが具現化せずに、犯罪被害者が出ない内に、リスクを摘み取るべく速やかに対応する。そうあって欲しいし、そうあるべきではないかと思うのだが。
posted by 管理人 | Comment(0) | ■ 警備会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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