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2011年06月12日

交通誘導のトラブルショット (2)

こういう状況の中で誘導を行う場合は以下の事に留意すると不可能ではなくなるのです。

@ まず、規制の掛け方を万全にする。

極論で言えば、規制方法さえ完璧に行っていれば警備員ゼロでも事故は起こりません。ドライバー同士の阿吽の呼吸で事故は起きず、スムーズというのは無理ですが、それなりに車は流れます。それぐらい規制方法というのは大切なものです。

A 立ち位置と体のさばき。

立ち位置を頻繁に変えてタイムリーな場所に常に立っている事。例えば、片側の車を停止させたらその場を離れて少しでも反対側に近位置に移動。よほどの事がない限り、走る必要はなく速足で歩く程度で十分。車が流れている方向に歩いて行くので止めるタイミングにまで到着すれば良いのですから。体のさばきは体の向きと捉えて結構です。

B 信号の変わる時間を計っておく。

信号は一定の時間内で青から黄、赤に変わります。場所によっては時間帯によってこの間隔が変わるので定期的なチェックが必要。信号機を見るのではなく横断歩道の信号を見る事。横断歩道の信号が点滅しだして一定の時間で交差点の信号は黄色になるからです。これも時間の間隔は一定。

C 誘導灯は2本必要

左右のドライバーに対して異なる合図を送るので誘導灯は2本必要になります。私が交通誘導していた頃の誘導灯は普通の懐中電灯に赤い色の筒を押し込むタイプでした。はめるのではなく押し込むだけ。振り方が悪いと筒が飛んでしまいますから力加減を考えながら振らなければなりませんでした。昼間に電気を点けても明かりが点いているなんて誰も分かりません。夜間でもぼんやり点いている程度。合図はオーバーアクションがポイント。

D ドライバーとのアイコンタクトと情報開示

ドライバーに停止を求める際は相手の目を見据えて「止まらないと許さないぞ!」みたいな気迫で停止させる。本来は停止をしていただくという形ですが、こういう場合はそんな紳士的な事は言っておれない。こちらの気迫に押されて必ず止まってくれます。

そして次の情報開示が大きなポイントになります。止まってくれた先頭車両の後ろ3台に「先頭車が動くまでいま少しお待ちください。」と告げる。傍に警備員が居ないと後続車が自分の判断で動き出すケースがありますので、それを防ぐ手段です。

細かい事を挙げれば、もっといろいろありますが、ポイントになるのは上記の5点です。

さすがに今どきはこういうムチャクチャなケースはないでしょうが、昔は珍しい事ではありませんでした。それ故に昔の警備員は技術力が要求されたわけです。ロウソクの明るさも無い誘導灯、強く振り過ぎると筒が飛んで懐中電灯に変わってしまう誘導灯、全くと言っていいほど光らない夜光チョッキ。こういう装備で誘導をやっていたのです。

それでも車はスムーズにちゃんと止まってくれた。

誘導灯の振り方が全てなんです。

装備が今のように万全になると工夫の必要性が少なくなるからでしょうか、工夫している警備員というのを見た事がありません。状況に応じて誘導灯を振るスピードに微妙な変化をつけたり合図の大きさを変えたりという動きが見られません。

車高の高低によってドライバーから見える警備員の合図は異なってくるのです。車のスピードによって誘導灯の振りのスピードを変える必要があるのです。

こういう細かい作業をしている警備員を見掛ける事がなくなりました。以前、「道具が進化すると警備員の技量は落ちる」という主旨の記事を書いた事があります。私のようにお粗末な道具で交通誘導をした警備員にとっては、今の装備品というのは、どこか本末転倒しているようにしか思えないのです。「そこまでオプション付ける必要があるのか?」と絶句してしまう。その1つが点滅式の誘導灯だったり、長い誘導灯だったりするのです。

夜間の片側交互通行の最中に誘導灯が壊れたら、どうするのだろう?と老婆心ながら思ってしまうんですよね。。。




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交通誘導のトラブルショット (1)

◎ 他の隊員が来ない・・・

交通誘導では思いもしないトラブルが発生しますが、会社ぐるみ若しくは個々人の交通誘導警備員にその対策が取られているだろうかと考えると否と言わざるを得ません。

情けない話ですが最も大きなトラブルは「業者の発注人数よりも足りない警備員数」ではないかと思います。かなり以前に交差点の片側交互通行を1人でこなした経験が何度かあると書いた事があります。田舎道の交差点ではなく都会の交差点です。

正確には記憶していませんが、業者が発注したのは3人。本来は4人は欲しい現場です。現場の監督はカンカンになって我社に電話をしていますが、どうも欠員が出た模様で人員の手配がついていないようです。私には何故こういう事になっているのかが分かっていました。受注漏れで人数が揃わないわけです。

管制が受注ミスをしたな。。。多分、業者への言い訳は「急病人が出て代わりの隊員を手配中です。」というところか。

現場では工事を中止にするかどうか協議した結果、作業員を警備員の補助にするから一緒に誘導してくれないかという事になりました。彼らの協議中に信号のチェックや車の流れ具合を観察していました私はこう言いました。

「誘導をした事がない人と一緒に誘導するよりも1人でやった方が安全です。私が1人でやりましょう。ただし、工事車両などには絶対に私の指示に従っていただくように徹底してください。あと、規制方法はこちらの指示に従う事。それと絶対に残業にならないようにしてください。暗くなると1人でやるのは不可能ですから。」

「えっ 1人で出来るの?」
「工事を中止出来ないのなら、やるしかないでしょ。」




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2011年05月19日

施設警備における施錠確認 (補足)

先日、3回に亘って書いた施設警備における施錠確認ですが、表現が適切ではなかったかもしれないという部分がありましたので補足させていただきます。

扉を引っ張る時に弱、中、強と3段階の力加減で引っ張るという様な感じで書いたのですが、これはギアを入れ替えるように力加減を劇的に変えるという意味ではありませんし、「強」といってもすごく強い力でという事でもありません。

まず、この3段階ですが両扉を左右の手で掴んで最初はソフトに引き、そのままの状態で次に少し強めに引き、最後にもう少し強い力で継続的に引っ張るという感じでしょうか。

扉が無施錠であれば、第二段階の力加減で扉が開くケースが大半です。第二段階の力ならば扉は優しく開きますから、そこで動きを止める。そうすると扉は開いたけどマグネットセンサーは反応しません。少なくとも私が勤務する施設の扉は発報していません。

初めてこの方法を見つけた時は感動しました。扉が少し開いているのに何故?みたいな。もちろんマグネットセンサーの仕組みはわかっているけど、この程度の開き具合だと発報しないんだぁと。

まあ、そういう事で、ソフトなタッチで優しく引き付けるという感じの引き方なんだという事を細くしておきます。




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2011年05月17日

施設警備における扉の施錠確認 (終)

オフィスや店舗には各種センサーが設置されていて侵入者があった際にはアラームが鳴り警備室はもとより機械警備業者の指令センターで発報確認が出来るようになっています。

センサーの設定状況は様々ですが、マグネットセンサー、ガラスセンサー、パッシブセンサーなどが一般的で三段構えのところが多いのではないでしょうか。もちろん、他にも重量の負荷で反応する等の各種のセンサーがありますが。。。

私達、施設警備員の施錠確認ではマグネットセンサーの存在が関わってきます。マグネット(磁石)が一定の間隔で開くと「侵入者あり」と判断され発報します。

故に、施錠確認で扉を引っ張る場合は左右の扉を等間隔で引っ張らなければなりません。左右の扉を同じ力で、同じ間隔で引っ張る事がポイントなのです。

こういう方法で引っ張ると、仮に無施錠の状態で少し扉が開いても発報しません。これは実証済み。

もう1つ。

扉を引っ張る際には三段階に分けて引っ張る。最初は弱く、次は中ぐらいの力で、最後は少し強めに引っ張る。こうすれば強く引き過ぎての発報もないし、無施錠を見逃す事も無い。

こういう事は日々の警備業務の中で自分で学び取り感じ取るべき事なのです。彼らは何も考えずに工夫もせずに、ただ漫然と仕事をするから進歩がないのです。

誰かに教えてもらうのではなく、自分で学び取る姿勢がなければ他の業務でも同様のミスを犯すのは目に見えていますから、この方法は絶対に教えないつもりでしたが、事、ここに至ってはやむを得ずという感じです。

別に技術と呼べるほどの大した事ではないのです。多分、多くの施設警備員が普通にやっている事だと思いますが、我社ではこの程度の事さえ出来ていないのが実情です。

ただ漫然と業務を行うのではなく、考えながら、工夫をしながら業務を行うべき。それが警備員として欠かせない極めて重要な在り方なのです。







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施設警備における扉の施錠確認 (2)

今まで何度も私の前に巡回した警備員が無施錠を見逃しているのに、「何故、私が指導をしなかったのか?」と疑問を持たれた方が多いと思います。それには理由があるのです。

我社の警備員全てに言える事なのですが以下のような状態で仕事をしているのです。

@ 物事をよく考えず、工夫をせずに警備業務を行っている。

A 分からない事や苦手な事を自分で調べて学ぼうという姿勢がない。

B 常に受身で向上心が無い。

C 定められた仕事以外は一切しないし残業もしない。

私が現場責任者に任命されて4ヶ月。彼らの警備に関する知識や技術の検証を行い出来ていない部分について説明を繰り返してきました。もちろん、施錠確認についても説明してきたのですがこの作業については十分過ぎるほどの研修を受けていたし回数をこなす事で完璧に出来るようになると思っていたのです。

それと、一番の理由は自分で学ぶという意識を芽生えさせる為に「敢えて失敗をさせる。」という道を選択したからです。常に私から指摘をされたり指導されるのを待っているだけなので。「この業務がよくわからない。」「やり方がわからない。」という問いかけを受けた事が一度もないですから。

彼らが、うまく施錠確認が出来ていない事は分かっていましたが、やり方はみっちり教えられていたので「時間と経験回数が解決する。」とタカを括っていた私にも責任がありますけどね。

とにかく、受身の姿勢、努力をしないという習性を変えたいという思いが強いんです。

ギリギリまで私からは教えずにヒントだけ投げ掛けるという姿勢を貫いてきましたが、ここまでヒドイ状況だと扉の施錠確認だけは詳細に指導するしかないという事になったのです。




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