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2011年05月14日

道具が便利になると誘導が下手になる?!

警備員の受傷事故を防ぐ為に警備用品のメーカーがいろんな工夫をしたり技術の進歩もあって使いやすく安全な警備道具が増えているようです。

誘導灯や夜光チョッキも昔の物とは比較にならないほど目立つ明るさになっています。私が交通誘導を初めてやった頃は普通の懐中電灯に赤い色の筒をはめ込むタイプでしたから、遠くから見るとなんとなく赤い物がぼんやり見える程度。

しかも、誘導灯を振っていると先の筒が外れて飛んでいってしまう始末。1日に何度も筒がスッポ抜けてしまうのです。振る力加減まで考えなければなりませんでした。

夜光チョッキはヘッドライトで反射して僅かに光るだけで、ゴワゴワした素材。しかも重い。

こういう道具で交通誘導をしていると、いろんな工夫をしなければなりません。まず、ドライバーから警備員の存在が認知されにくいので合図を送るスピードに変化を付けたり合図の大きさに変化を付けたり。他にもいろんな工夫をしていました。

そして、今、誘導灯一つとってもいろんな長さの物まで揃っています。夜光チョッキだって遠くから見ても分かる点滅式です。昔とは格段の開きがあります。

道具が粗末だと使う人がいろんな工夫をします。しかし、今の様に至れり尽くせりだと使う人が工夫をする必要もないぐらいです。この事が道具だけでなく「誘導の工夫」まで取り去ってしまった感があります。

最高の道具を使って誘導している今の警備員よりも、粗末な道具を使っていた昔の警備員の方が、ドライバーとのアイコンタクトが取れていた様に感じます。

道具が進化する事は非常に好ましい事ですが、道具の良さに甘んじて腕を磨かないならば、その効果も半減と言わざるを得ないと思うのです。





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2011年05月06日

交通誘導の合図の型を確立する

私が初めて交通誘導の仕事を始めた時にやったのは「理想的な合図の型作り」です。毎日、鏡に向かって「ああでもない」「こうでもない」と試行錯誤を続け、実際に現場で試してみてドライバーの反応を確かめる日々を送りました。

目指したのは、停止合図を送った際にかなり離れた位置から車がスローダウンし、私の立ち位置から車2台分ほどの間隔が開いた位置でゆっくり止まるという事です。先頭車両がゆっくり止まれば事故の危険性が大幅に緩和されます。その為にはどういう合図を送るのがベストかという事を理論と実戦の中で確認するという作業を続けました。

交通誘導検定用の合図は実戦ではあまり役に立ちませんから頭の中から切り捨てて実戦向きの合図方法を模索してください。自分の姿を鏡に映して合図の練習をされる事をオススメします。これを実際にやってみると自分の合図がドライバー目線でいかに分かりにくいかという事がよく分かると思います。それに如何にカッコ悪い合図の型であるかも。

全身を映す鏡がない方は、こういうリーズナブルな姿見スタンドミラーもあります。そんなのにお金を使いたくないという方は窓ガラスに映すという手もあります。




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2011年04月15日

交通誘導技術を高める為にすべき事 (1)

残念ながら交通誘導警備員の技術はレベル的に低いと指摘せざるを得ない現状にあり、顧客満足度、一般の人達やドライバーから見た警備員の技術に対する評価は非常に低いという認識を持つところからスタートしないと何も始まらないと思うのです。

警備業界においては「警備員の資質の向上」という言葉が長年に亘って叫ばれ続けながら一向に向上してないという現状にあります。これは当然といえば当然の帰結です。

まず、第一の理由は、技術が向上する為の方策が全く採られていないからです。

「いや、我社は資質の向上や技術向上の為に、いろんな試みをしている。」という反論があるかもしれませんが「じゃあ具体的にどういう方策を取っているのですか?」と質問したい。

以前も書いた様に、現任教育というのはあくまでも最低限の教育に過ぎないという事。最低限です。本来は警備員指導責任者や技術的に優れている有資格者が現場に赴いて現地で指導するべきなのです。これがほとんど出来ていない事が大きな問題点。

「答えは常に現場にある。」何度も指摘している事です。指導教育責任者がデスクワークをしている様な警備会社では警備員の資質や技術が向上する筈がありませんし、そういう警備員指導教育責任者が警備員の資質の向上などを語る資格は無いというのが私の持論です。

多くの警備会社には警備員のレベルの向上に繋がるシステムそのものが存在していないと言わざるを得ません。ここに着目して具体的な手段を講じない限り、いつまで経っても優秀な警備員は育たず、個々の警備員が入社前から持っている能力やモチベーションに依存するしか無いのです。

現状の警備員教育に欠けているもの、どうすれば警備員のレベルが向上するのかという事について、私の考え方を何回かに分けて書いていきたいと思っています。










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2011年04月14日

誘導灯の持ち方と振り方

最近は交通誘導現場を見る機会が非常に少ないので、全体的にどうなのかという事は分かりませんが、変な誘導灯の持ち方と振り方をする警備員が目につきます。ちょっと表現が難しいのですが誘導灯の底の部分を手のひらで被せる様な持ち方をして、そのままの形で誘導灯を左右に振るみたいな感じ。解り辛いですかねぇ。

必然的に合図が小さくなりますし、緊急の際に咄嗟に持ち替えるのは困難と思われ、また、見た目が非常に悪い。ダラダラと誘導をしているという印象があります。

先程から施設の前で片側交互通行をしているので5分ほど見ていたのですが「装備は一流、腕は三流」という感じですかね。5名の警備員がいるのですが、皆、基本が全く出来ておらず誘導スタイルが汚いし、誘導灯の使い方も最悪、さばきも驚くほどお粗末です。

その上、電光式の矢印板の前に立っているので矢印の向きが見えません。まあ、見えなくても分かるわけですけど、警備員の立ち位置というものを全く理解していないようです。

施工業者は大手ゼネコンの子会社ですから、それなりの規模の警備会社なのでしょうが、一体どのような誘導技術の教育をしているのだろうと呆れ果ててしまします。

誘導灯の振り方は直線的な方が分かりやすいし見た目がイイ。また、直線的でメリハリの効いた振り方をするとドライバーは指示に従いやすいのです。大きな動作でゆっくりめに振るのが基本なんですけどね。





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2011年04月09日

交通誘導警備員と警備会社の誘導方法に対する温度差(終)

人に人相がある様に車にも相というものがあります。慣れてくると停止の合図に従ってくれる車か否かが分かるようになります。もちろん、ただ、漫然と仕事をしていてもこういう見極めはつきません。

受傷事故に繋がる危険性が最も高いのは交差点近辺の片側通行で、信号の変わり目に無理をしてスピードアップする車がありますので、信号の変わり目と車の位置関係に注意を払う習慣を身に付ける事は非常に重要です。

車線に出て車を停止させる際には「停止しない」事を前提に身構えつつ実施すべきで、車線に出て停止させるのは、ある程度の経験を積んでからでなければ非常に危険です。目をつむっても車のエンジン音で、その車が停止するか否かが瞬時に判断出来る様にならなければリスキーだという事を付け加えておきます。

最後に教育担当者の皆さんに考えて戴きたい事を1つ。

本当に自社の警備員の資質の向上を目指すのであれば、もっと現場に足を運ぶべきです。警察の考え方の受け売りだけで実戦では全く役に立たない教育担当者が少なくありません。実技を教える立場の人が現場では下手クソで役立たずだったりします。

教える立場の人間は「自分の技術指導が現実に即しているのかどうか?」を改めて検証すべきです。現場に行く事も無く、机にかじりついている教育担当者なんて警備業界以外には存在しません。そういう人が自社の警備員を教育する立場だと自負する姿に驚きを隠せませんし、警備員にとっては実に不幸な事です。

あらゆる答えの多くは現場にあるのですから・・・




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