2011年04月08日

交通誘導警備員と警備会社の誘導方法に対する温度差(2)

ドライバーに対して強制力を持つ人達が作った模範誘導。それは実際に道路工事現場で勤務する交通誘導警備員の安全を考慮すると理想の形に近いかもしれませんが、車を停止させるという事を重視するとあくまでも理想に過ぎず、現実的ではないと言わざるを得ません。

片側交互通行をしていて警備員が停止を求めている事は分かっているのに無視するドライバーもいます。もし、止まってくれなかったら最悪のケースでは事故に繋がるでしょうし、仮に工事区間で反対側の車とお見合い状態になれば、後処理が大変。しかも、工事関係者からは「警備員は何をやってるんだ!」と罵声を浴びたり冷たい視線を浴びたりします。

工事関係者は誘導中の警備員の動きを終始見ているわけではないので、車を停止し損なったという結果だけを見て「ヘタクソ」と思ってしまうのです。

警備員としてのプライドはズタズタ。ならば、身体を張ってでも止めてみせるという気持ちになる。だから必然的に道路の中心部に向かって行くのです。じわじわとね。

警備会社の教育担当者の多くはドライバーの停止に対して強制力を持った人達が作った誘導方法を何の疑いも無く?受け入れている実情がありますから「なんという危ない誘導方法を行っているのだ!」と叱責したくなる。

この誘導方法に対する温度差は如何ともしがたいほど開いているのではないかと思うのです。もっとも、私が交通誘導の世界から離れて7年以上になりますから現在は状況が異なるかもしれません。しかし、道路工事の現場を通るとその頃と大差ない現状だと思わざるを得ません。

対案の無い批判は良しとしませんので、「じゃあ、どうすれば良いのか?」という事について少し触れたいと思います。実は、今までに何度も書いてきた事なのですが、大きなポイントは以下の2つです。

@常に逃げ場所を確保しておき、もし、車が停止しそうにないと判断すればどこにどの様にして速やかに逃げるかという事を頭の中でシミュレーションしておくという事が必要です。

A車のエンジン音に常に注意を払う。車が停止する時には回転が下がってエンジン音が低くなりますが、止まらない車は低くなりません。これは音の大小ではなくて周波数の違いという感じでしょうか。現場で実際に停止する車の音をよく聴いてみれば分かります。

他にも注意点がありますが、それはまた後日に書きましょう。

今日はテナントとして入っているレストランの改装オープンに招待されているので、眠る時間が僅かしかないので、これ以上起きているのはちょっとキツイので。

続きは出来るだけ早く書きたいとは思っていますが。。。

【次回に続く】













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交通誘導警備員と警備会社の誘導方法に対する温度差 (1)

交通誘導警備員の技術力が向上しない大きな要因の1つは交通誘導方法に対する警備員と警備会社側の温度差にあると考えています。もっと具体的に言えば教育指導責任者との温度差。

警備会社においては教育指導責任者の資格保持者が法令教育だけではなく、実技に関しても指導的な立場にありますが、私の知る限りでは誘導技術に秀でた指導責任者は非常に少ない。

そもそも、交通誘導の模範演技というものは実戦向きではないというのが私の考え方です。

交通誘導検定ではこの模範演技を実施しなければ合格は難しいと思いますが、現場の真のプロ達からすると「そんな誘導方法では現場はさばけない。」というのが本音ではないでしょうか?

この模範演技は誰が作ったのか? それを考えれば何故現実に即していないかがわかるはずです。道路交通法上で強制力を持つ立場の人とそうでない人の立場が考慮されていないのですから。一般ドライバーも警備員には強制力が無い事を知っていますから警備員の指示を無視する人もいます。

片側交互通行を模範演技通りに行ってみるとよくわかります。模範演技で停止の合図を送っても停止せずに強行突破するドライバーが出てくるのは自明の理です。誘導しているのが警察官なら止まるでしょうけどね。

交通誘導現場ではスキルの高い人ほど道路の中央に出て車を停止させようとします。でも、こういう行為をすると例外なくお叱りを受ける事になる。「道路に出て車を止めるのは危険だ!何度言えば分かるのだ!!」

「うるさいなぁ。模範演技じゃ車が止まってくれないから身を呈して車を停止させてるんじゃないか・・・」と反論したくなる。

道路に出て車を止める行為の危険性は承知していますが、現場ではやむを得ないという現実があるのも否定できない事実なのです。

【次回に続く】  連続ではなく飛び飛びになるかもしれませんが。。。







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2011年03月03日

交通誘導の技術を向上させるには・・・

交通誘導技術の向上の為に欠かせない事を幾つか取り上げてみます。

@ 日々の業務の中で、事故やトラブルを想定する習慣をつける。

A いろんな現場において新しい試みをする。

B 会社や先輩に教わった誘導技術や誘導方法を、一旦、捨ててみる。

C 通行車両や歩行者の視点で工事現場を見る。

D 工事現場の車両や作業員さん、一般車両、歩行者の動きを予測する習慣をつける。


少し掘り下げて書いてみましょう。

@ 交通誘導業務で最低限クリアしなければならないのは事故やトラブルを未然に防ぐ事です。こういうタイプの現場では「どんな事故が発生しやすいか?」「どんなトラブル(クレーム含む)が生じやすいか?」

これは、常日頃から意識してイメージしておかないと身につかないものです。このイメージが現場のタイプごとに固まってくると、現場を一目見て一瞬で判断が出来るようになります。そして、現場責任者にリスク要因をアドバイス出来るようになれば、あなたの株は急騰します。

A 例えば、規制の掛けかたですが、工事現場で見掛ける規制を見ると目を覆いたくなるケースが大半です。セイフティーコーンの数と道路状況に応じて先頭の規制角度のベストはどの程度なのかを試す等、理想のスタイルを求めて現地で試してみる。

B 先輩の声を無視しろというのではありません。ただ、先輩から教わった方法がベストなのか?という意識を持つべきです。少なく見積もっても95%以上はベストではないと私は思います。自分自身で模索しながらベストを目指すべきです。

C これは改めて説明するまでもないでしょう。自分の立場や工事業者の立場での論理ではなくて、一般車両や歩行者の立場の論理で見る事が重要です。

D 工事現場ではいろんな人がいろんな動きをします。中には「有り得ない」動きをする人がいます。そういう事をシミュレーションして頭を整理しておくと、思わぬ動きをする人が出てきてもスムーズに対応出来るようになります。

もうすぐ休憩時間が終わりますので読み直しする時間がありません。変な文章があったら想像力をたくましくして読んでください。










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2010年12月28日

相手の目線で考える


交通誘導でも施設警備でも根本は同じで、如何にして相手の目線でものを考え、相手の望む事を察するかが大切だと思うのです。スムーズな誘導、かゆい所に手が届くサービス、いずれも相手の目線を意識しなければ成し得ない事です。

交通誘導の際に行う誘導灯の合図がドライバーの目線からどういう風に見えるか考えた事がありますか?

工事区間の規制を敷く際にドライバーの目線を意識していますか?

工事現場を通ると警備員の独りよがりが前面に出ているケースがとても多いように感じます。

● 工事現場で、警備員が立つ位置が悪くてドライバーや歩行者の邪魔になっている。
● 誘導灯を振る必要がない、もしくは振らない方がいいのに、やたらと振る。
● 合図が不明朗で意図が分からずにドライバーが迷っていると、誘導灯を激しく振る。

「警備員の立ち場所がムチャクチャ悪い」というケースのなんと多い事か。狭い道路などで規制の外に出て誘導されるとドライバーにとっては「警備員がいるから通りにくい」という事になるんです。おまけに悪い立ち位置で誘導灯を振られたら更に通れるスペースが狭くなって運転し辛い。

誘導灯を振らなくても良い場面で振るケースもよく見掛けます。ひどい人になると通り過ぎつつある車に「進め」の合図を送ったりします。

合図の善し悪しは公安委員会が決めるわけでも、警察、警備業協会、そして、あなたの会社が決めるわけではありません。ドライバーなんです。ドライバーが一番分かりやすい合図が最も良い合図なのです。

以前も書きましたが、「模範的な誘導方法」の動画を見て吹き出しそうになりました。まあ、交通誘導の検定の際はそういう合図をしなきゃ通らないのかしれませんが・・・

この手の誘導方法を作ったのが誰なのかという事を考えればわかると思うんです。「一般人に分かりやすい誘導方法を目指す」という意識の乏しさが見事に滲み出ています。そういう誘導方法をありがたく頂戴して「理想の誘導方法」と信じる警備会社も空気が読めていないと思うのです。

私達「警備員」は、ドライバーや歩行者、施設を利用する人達などの一般人を相手にしているのです。公安委員会や警察じゃないわけです。

一般の人達が見て分かりやすい合図とは?
どうすれば周囲の人々が心地よく過ごす事が出来るのか?
そして、彼らが私達に求めているのは何なのか?

そういう問い掛けも含めて、全ての問題点の根源は「相手の目線で考える」という、実に基礎的な事の中に答えが隠されていると思うのです。









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2010年12月10日

後進誘導方法の模範演技は不自然



もう10数年前ですが、後進誘導の模範演技を見て驚かされました。机の上で作られた後進誘導のスタイルそのもので、現場でこんな誘導をすると誘導される車のドライバーがドン引きしてしまうのではないかと・・・

自社の警備スタッフには、公安委員会推奨の誘導方法は受験の時以外は絶対に行わないように通達を出しました。リアルな現場で、あんな誘導を行ったら危険であるのと、あまりにも空気が読めていない方法なので営業上のマイナスになると思ったからです。

なんでもそうですが、いわゆる型というのは、必然の流れがあってスムーズである事が大切ですが、あの模範演技は関節を逆にするかのような不失全な流れ、スムーズさが全くない独善的な方法だと思えて仕方ありません。

今はどういうスタイルを推奨しているのか知りませんが、全く変わっていないか、大差ないのではないかと思います。

我社が行っていたスタイルは飛行機を誘導する際の動きと非常に似たもので、誘導灯を2本使ってました。後進オーライの合図、徐行の合図、停止の合図もほぼ同じ。途中からは教育責任者にアレンジしてもらいましたからスタート時とは若干変化はしましたけどね。

後進誘導も含めて、警備員の合図は一般の人が自然に受け入れる事が出来たり、合図の型を知らない人が見ても、「あぁ、止まれという事だな」「徐行してくれという事だな」と、スムーズに理解される事が最も大切なのです。

警備業界の人が見て、「基本に忠実で素晴らしい合図、誘導をしている」と賞賛する合図が、一般ドライバーからすると「何をしたいんだ?」「合図の意図が理解出来ない」という反応をもらったりするのです。本質的な部分で間違っている。

警備業界の人が合図の意図を理解しても、一般ドライバーにとって「?」なら、その合図は最低という事になるんです。

あなたの会社の後進誘導はスムーズな流れですか?
停止の合図はドライバーに受け入れられていますか?

もしかしたら大幅に見直す必要があるかもしれません。。。









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