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2016年02月06日

交通誘導警備員の受傷事故を防ぐ方策を検討すべき

先日、三重県の高速道路で警備員2名が死亡する事故が発生しました。この事故を受けて各県の警備業協会や各警備会社がどのように捉え、どのような対策を取ったのかは知る由もないが、私自身の経験則から述べると当事者意識というものを持って真剣に事故の未然防止対策を検討したところは極々僅かだろうと思う。

今回の事故を含めて交通誘導業務中の警備員受傷事故においてそれを防ぐ事が出来なかった原因は必ず存在する。言い方を変えると受傷事故のほとんどは日頃から的確な措置を取る工夫をしていれば完全に防ぐ事が出来る可能性が高いし、少なくとも受傷レベルを大幅に引き下げる事が可能だ。

受傷事故を防ぐ為の方策はいろいろある。

簡単な方法を述べると以下の2つの方策がある。

・過去の交通誘導現場の事故事例を入手し研究する。
・想定される事故のシミュレーションを行い防止策を研究する。

工事現場に車が突っ込んで死亡事故などの重大事故が発生した時、警備業界から漏れ伝わる反応はいつも似たようなもので本質論の議論はおざなりにされているというのが実情だ。

「あの事故は不可抗力だった。」
「運が悪かった。」

だいたい、こういうニュアンスで語られ、月日の経過と共に事故の記憶は風化されていく。

事故が発生した時の各警備会社の対応はどのようなものであろうか?

「こういう交通誘導中の死亡事故が発生しています。皆さんも十分注意して業務に励んでください。」

たぶん、このレベルの話で終わっているのではないだろうか。もしかしたら、そういう話さえされない警備会社もあるかもしれない。

警備業協会には「交通誘導業務における事故防止対策委員会」のようなものが存在しているのだろうか?

もし、そういう委員会が無いとしたらお粗末としか言いようがない。例えば、各県の警備業協会では運営コストの問題上で対応出来ない可能性もある。ならば、全国警備業協会本部にそういう対策室を設置し、過去の事故事例の資料を集めて事故の傾向と対策を本格的に研究する部署を作るべきだと思う。

私が交通誘導を主体とした警備会社を経営していた時に様々なルートから過去の事故事例の資料を集めていた。重大事故が発生した現場の規制状況や工事車両の位置、そして警備員の立ち位置などが詳細に描かれた現場の見取り図だ。もちろん、事故発生前後の道路状況や事故の発生状況に関する詳細も記述されている。

それを基にして事故原因を炙り出し、どのように対処すれば事故を防げたのかという事を様々な観点から検証し具体的な対策を講じるという作業を継続的に行っていた。

警備業協会に頼らなくても警備会社単独で行える研究だ。

自社の警備員に「事故に十分に注意してください。」というのは簡単だし、我が社は君たち現場警備員の事を心配しているのだというアピール程度にはなるだろう。

いわゆる、リップサービスみたいなものだ。

じゃあ、何に対してどのように気を付けなさいと言うのか?そういう質問を投げかけるとしどろもどろになるのがオチだ。

交通誘導中の受傷事故には必ず原因がある。私が検証した限りでは不可抗力というような事故は1件も無かった。

交通誘導業務中に警備員が事故によって死亡するという悲しいニュースはもうこりごりだ。繰り返しますが、事故には必ず原因があり検証した過去の全ての事故は防ぐ事が可能だったという結論を得た事を強調したい。


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2015年10月22日

素人未満の警備員

勤務している施設のすぐ近くで道路工事が行われていて3名の警備員さんが誘導業務を行っていました。信号が無い横断歩道の両サイドにそれぞれ警備員が1名、そして車両の傍に1名という配置。

横断歩道の手前では私を含めて4人が車道の車が途切れるのを待っていた。

左側からの車は途切れたのですが右側から1台の車が近付いているのでその車が通過するのを歩行者皆が待っていたのですが、何故か警備員さんは私達に進めの合図を送っている。

もちろん、誰一人として横断歩道を渡る人はいません。
車に轢かれてしまいますから。

しかし、その警備員さんはひたすら「早く渡れよ。」と言わんばかりに誘導灯で進めの合図を続けている。そもそも誘導灯で人に対して合図を送る段階で間違っているわけだが。。。

歩行者の人達はたぶん同じ事を考えていたでしょう。
「警備員さんの指示に従うのは危険だ。命が幾つあっても足りない。」と・・・

こういう警備員さんはごく稀なのですが、たまたまそういう警備員さんに遭遇した人達は二度と警備員の誘導を信じなくなるのは間違いない。

警備員の合図は一切無視して自分の目だけを信じる。
そういう風になっても仕方ないですよね。

こういう警備員失格としか言いようがない警備員が極々僅かだったとしても、そこに居た誰もが「警備員」と一括りにしてしまうのも致し方ない。

この現場は通学路にもなっていますから、もし、横断を待っていたのが低学年の子供だったらと思うとゾッとした。今だにこんな素人未満の警備員が存在している事に驚きを禁じ得ない。

滅多にいないこのような低レベルの警備員のせいで全体が斟酌されるというのは実に残念であり腹立たしい。この警備会社はよく見掛けるのですが全体的に質がかなり悪いので、ちゃんとした教育や指導をしていないのでしょうねぇ。

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2015年09月08日

すっかり涼しくなった

9月に入ってすっかり涼しくなり、警備の制服も半袖から長袖に衣替えしました。深夜の巡回ともなると少し肌寒ささえ感じる今日この頃です。

交通誘導業務に携わる警備員の方々にとっては凌ぎやすい日々の到来という感じでしょうか。外での仕事は夏は暑く冬は寒いですから本当に大変です。

私も交通誘導の経験がありますが暑さも寒さも半端ではありません。特にアスファルトの上で仕事をする時などは体感温度がかなり違いますからねぇ。真冬のアスファルトの上では分厚い靴下を履いても足の裏がとても冷たいですし。

1年が春と秋だけだったらイイのですけどね。
夏と冬は2週間だけとか。

私は身体が弱いものですから昨年は2回も軽い熱中症に罹ってしまいました。汗が噴き出すという表現は大袈裟ではなくて、もう死ぬのではないかと思ったくらいでした。駅から自宅まで僅か5分程度の道のりなのに熱中症になるとは思いもしなかった。

こんな体の弱い私ですが、なぜか風邪はひかない。
もう10年くらいはひいていないんじゃないかな。

皆さんも健康に留意されて仕事に励んでください。

なんか、暖かい食べ物を食べたくなってきたなぁ。
今週末はおでんでも作ろうかな。


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2015年08月05日

熱中症で22歳の交通誘導警備員が死亡

暑い日が続いていて今年も熱中症患者が急増しています。炎天下にアスファルトの上で交通誘導をする交通誘導警備員にとってこの時期は最も辛いものです。

8月1日に香川県で交通誘導中の22歳の警備員が熱中症で死亡するという痛ましい事案が発生しています。まだ若いのに何故こんな事になったのか実に残念でなりません。心よりお悔やみ申し上げます。

(以下は毎日新聞記事より転載)

31日午後3時半ごろ、香川県まんのう町の国道32号で、交通整理をしていた高松市の男性警備員(22)が体調不良を訴えて病院に搬送され、約11時間後の1日未明、熱中症で死亡した。

 香川県警琴平署によると、現場では道路沿いの樹木の剪定(せんてい)作業が行われており、男性は31日午前9時ごろから交通整理をしていた。現場では定期的に体調確認を行い、休憩を取らせていたという。

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2015年05月09日

交通誘導警備員にとっては、とても悲しい記事

最近はブラックカンパニーに関する記事を見掛ける事が多くなりましたが、著名は雑誌の中でブラック人材の典型として交通誘導警備員に関する記事が書かれているのを見つけました。

ある若い土木工事会社の監督から取材したという形で記事が構成されていますが実に残念な内容になっています。

滅多にいないであろう特殊なブラック人材をまるで大多数であるかの如きタッチで書かれているような印象を受けます。中高年の交通誘導警備員という形で年代を限定されていますが、その監督によると「若い警備員なんてほとんどいない。」との事。最近は若い人が増えている筈ですが・・・

私は実態を正確に反映していないと思いますし、警備業界で真面目に働いている人達の無念さを斟酌しえいるとは思えない内容になっている事が実に残念。また、この記事を読んだ一般の人達が警備員に対して誤ったイメージを抱く要因になるであろう事を推察すると、報道の在り方に疑問を感じずにはいられない。

今どき、記事に書かれているような警備員が実際に存在するのだろうかという疑問もある。仮にそういう人が居たとしても非常にレアなケースではなかろうか?

記事の執筆者が記事の構成に当たってそのレアなケースを針小棒大化しているのか、あるいは、この現場監督が話を面白くする為に大袈裟に話した内容を記者が鵜呑みにしてしまったのではないだろうかという気がしないでもない。

有名な雑誌ですから、その影響力を推し量り、一人の現場監督のみではなく複数の現場監督に聞き取りをした後にその真偽を確認すべきではないだろうか。記事の内容が内容ですから。

警備業界にとってのネガティブな記事を書かないで欲しいと言っているのではない。

また、限りなく正確な記事を書く為に時間とお金を費やして徹底した裏付け調査をして欲しいと言っているのでもない。必要最低限の取材をすべきではないだろうか。

出版業界は厳しい現状であり、記者にとっては予算や時間のカットで記事が書き辛いであろう事は容易に察しがつきます。

が、しかし、その記事が及ぼす影響を斟酌すべきではないのか?

該当記事の内容は転載しません。各自で検索ください。下記のタイトルをコピーされてグーグルやヤフーなどで検索されると記事にヒットします。

【 交通整理の「使えない中高年バイト」に現場の不満爆発 】

因みに「交通整理」という表現は完璧な誤りです。交通整理を警備員は行ってはいけないというのが日本の法律ですから。

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