2016年09月22日

NECの顔認証ソフトは世界一

欧米を主とした世界各国でテロ懸念が高まっておりテロ対策が喫緊の課題になっているのは日本も同様です。2020年にはオリンピックも開催されますから尚更です。

東京オリンピックではハイテクを駆使した新たなセキュリティシステムがお目見えすると思われます。オリンピックの安全確保の為というのは当然ですが、それだけではなく世界各国に対してセキュリティ機器やセキュリティシステムのコマーシャル的としての目的もあります。

テロリストのデータは各国で共有されていると思いますが、大勢の人が集まる場所で発見する事は容易ではありません。

以前にも顔認証ソフトの精度が非常に高くなったという記事を書きましたが、NECの顔認証ソフトは精度や処理速度が世界一なんです。

顔認証ソフトというのは、監視カメラで捉えた映像から、予め登録されている要注意人物の顔写真データベースで照合し要注意人物を発見すると警報を発するシステムです。

このソフトの威力は半端ではない。

0.3秒間で160万人分の顔写真との照合が可能なんです。

今後、オリンピックの開催までには目を見張るような新たなセキュリティシステムも登場するでしょうから、警備業界で働く一員としては非常に楽しみです。





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2016年09月18日

「ららぽーと横浜」高2男子転落死事案に対する警備員的視点

現時点でこの転落死という出来事が事件なのか事故なのか、また、転落に至った経緯が明確で無い事から「事案」という呼称にしたい。報道されている内容が果たして正しいのか否かは確定出来ないが報道されている内容に基づいて話を整理したい。

・洋品店の店内でどのような不審行動が見られたのか?

男子生徒が逃走したという事実から、ネットでは「万引きをした。」という捉え方がされているが、彼の所持品の中からは盗品らしきものは見つかっていない。ネットでは「万引きをした。」「万引きをしようとした。」という事を前提にコメントが寄せられ「自業自得」という論調が主流を占めているように感じられる。

店員の証言によると店内の商品を所持していたカバンの中に動転の商品を入れたり出したりしていたので声掛けを行ったとの事。声掛けの後に店外に逃走し警備員や一般客が男子生徒を追い掛けた。警備員がどのような根拠に基づいて追い掛けたのか、また、どのような態様で追い掛けたのかは判明していない。

・誤って転落したのか、それとも自殺なのか?

はしごに飛び移ろうとして誤って転落した可能性が濃厚と推測されており自殺という線はほぼ無いと考えられている模様。

・男子生徒はなぜ逃走し、何故あのような危険な方法で逃げようとしたのか?

本人が死亡しているので分からない。ただし、数々の現行犯を認知し対処た経験者の立場から申し上げると、被疑者のほとんどは声掛けを行っただけでも興奮状態になり支離滅裂な返答をする。まさにパニック状態に陥ってしまう。それ故に第三者から見ると「考えも及ばない、有り得ない行動」を取るのが、寧ろ普通だ。

ましてや、追い掛けられるという事態に直面するとパニック状態は最高潮に達する。また、低年齢層ほどパニック状態に拍車が掛かる傾向が顕著。多分、この生徒もその場から逃げる事のみしか頭に無く、論理的な思考は完全にストップしていたと考えるのが妥当だ。

現時点で報道により伝えられているのは上記の通りだ。
報道が正確であるのかどうかは分からない。

替えが逃走したという事実から、「自業自得だ。」と断じる事は間違っているように感じる。彼が店内でなぜ不審行為をしたのかは不明だし、犯罪行為は立証されていない事、また、遺族の心情を思うと単なる状況証拠だけでその死を自業自得だと断じられる事はあまりにもヒドイ仕打ちとしか思えない。




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「ららぽーと横浜」高2転落死事案を考察する

まず最初に亡くなった高2男子とご遺族の皆様に哀悼の意を表します。事案の詳細が不明ですので奥歯に物の挟まったような言い方しかできない事を予めご容赦戴きたい。

この事案については前記事にも書いたように「物議を醸す」タイプの事案であることは間違いない。

同じ施設警備員の1人として私なりの考えを述べたいと思います。

まず、施設警備員は職務中に発生するであろうあらゆる事案に対してシミュレーションをしておく必要があります。事案が起こったらどのような対処をするのか明確にしておく事が不可欠ですし、現に私自身はそのようなスタンスで業務に臨んでいます。

例えば「既遂」であるのか、「未遂」であるのか?
不審度合いはどの程度なのか?
重大事案なのか軽微な事案なのか?

こういう様々な要素を考慮して対処するべきだ。事案が発生してから対処を考えるのではなく事前に「こういう事案内容ならこういう風に対処する。」という風に予め警備員としてのベストな対処を想定した上で業務を行うべきではないだろうか。

被害者だけではなく加害者を追い込み過ぎて事案発生現場全体のリスクを拡大させないように配慮する事も不可欠だ。

あくまでも個人的見解ですが、基本的に事案が発生した現場全体をパッケージ化してその中でのリスクが拡大するのか否かを判断してアクションを起こしますから現行犯逮捕にはこだわらない。要するに後の犯人検挙に繋がるような様々な情報収集を主眼とするようにしている。

なぜ、現行犯逮捕に重きを置かないのかというと、現行犯逮捕の際に被疑者が死亡するケースがあるからです。

警察官や民間人が被疑者を現行犯逮捕しようと取り押さえた際にショック死と思われる結果を招いたり、身体を押さえつけ内臓を圧迫した事が原因と思われる死亡事故が少ないながら現実に起こっているからです。殺傷事件などではそんなリスクを考えて行動するわけにはいかない事は改めて言うまでもありませんが。

警備会社の多くでは事案発生時に警備員が取るべき対応について明確な基準が存在しておらず各警備員の裁量というか判断に委ねられているというのが実情だと認識しています。

強いて言えば「無理はするな。」というレベルのコンセンサスがある程度です。

事案発生のシミュレーションをしている警備会社も警備員もほとんど居ないのではないでしょうか?

警備会社は実にアバウトなところが多いですから。

今回の事案は、関わった人全員が不幸な結果に見舞われてしまった。実に残念という他ない。

詳細が判明していない現段階で軽率な事は言えないが、1つだけ言える事がある。それは、このような悲劇的な事案が発生しても「我が社ならどういうスタンスで臨むか?」「私ならどういう風に対処するだろうか?どう対処すべきか?」と考える警備会社も警備員もほとんど居ないであろうという事だけだ。

今までにリスクに関わる記事をたくさん書いてきたが、警備業界のリスクに対する意識の欠如は相変わらずだと個人的には認識している。

施設警備員というものは「何でも屋」という面が強く、雑務の中に警備員本来のあるべき姿が埋没してしまっているというのが実情だ。

今回の事案を受けて各警備会社そして各警備員の間で何らかのアクションが起こるだろうか?

「何のアクションも起こらない。」に一票を投じたい。





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2016年09月08日

警備員は無駄足を踏んでナンボ

最近は異様なほど忙しくて疲れ果てている。

施設警備で忙しいという状態は、何らかの事案が発生したか若しくは発生する兆しがある状態という事になる。そして、そういう状態の最中はとても高い集中力が求められる。

今起こっている事、今から起こるであろう事に対してどのように対応すべきかを短時間でシミュレーションしながらベストシナリオを導き出さなければならない。対処を誤ると大きな実害が出る事もありますから。

警備報告書には事案発生に至った事を書くが、実は事案発生に至らなかった案件は相当数になる。例えば、不審人物を発見・追跡し防犯カメラで行動確認をしたり現地まで赴いたが、思い過ごしであったり結果的に何も起こらなかった場合は原則的に報告書には書かない。

最近、こういう無駄足を踏む案件が非常に多いのです。

以前に何度も書いた事ですが、警備員は常に事案発生の第一発見者でなければならない。私はそう思っています。誰かから通報を受けて事案発生を知るというのは施設警備員としてはとても恥ずかしい事だと思っています。

こういうスタンスで仕事をしていると必然的に無駄足も多くなる。

数十回、数百回の出動が無駄足に終わるのが通常です。もちろん日報にも記載しないから事情を知らない人が見ると暇な一日だったとしか見えないけど、実はとても忙しい一日だったりする。

いっけん無駄足と思える行動が大半だけど、実は無駄足のようで無駄足ではない。様々なシミュレーションと訓練を行っている事と同等だからだ。

ただ単にボーっと過ごす1日と、こういう緊迫感の中で過ごす一日。日報の内容は同じ「異常なし。」であっても全く異なる一日であり、警備員としての技量や嗅覚はとてつもなく大きく開いていくのは間違いない。

警備員は無駄足を踏んでナンボのもの。無駄足を踏まないどころか、本来は現地に出動して確認すべき事さえも面倒がって出動をサボる警備員が少なくない。そういう怠け者で役立たずな警備員がいくら経験年巣を積んでも上達するはずが無い。むしろ、経験を積めば積むほどダメ警備員になるケースの方が遥かの多いのではなかろうか。




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2016年08月10日

待ちの姿勢では情報は得られない

7月26日に発生した相模原障がい者施設殺傷事件では、被害者の数の多さや犯人の際立つ特異性などもあって日本中が大きな衝撃を受けた。

同時に施設側と警備会社・警備員の間で重要情報が共有されていなかった事実が判明し愕然とさせられた方もいらっしゃると思います。

まして、このような重要な情報が共有されていなかったという事実に、施設警備員である私にとっては驚きを禁じ得ない。

もし、情報がきちんと共有されていれば、この事件は未然に防ぐ事が出来た可能性が極めて高い。事前に打つべき手、すなわちセキュリティ対策として講じる手がたくさんあるわけですが、その元となる情報が無いのですから犯罪を犯す立場の人間からするとノーガード・ノンセキュリティの施設に等しい事になる。

同施設の警備員へのインタビューでは、そのような情報を全く知らされていなかったと証言していたが、知らされるか否かという受け身の姿勢そのものが間違っているのは改めて言うまでもない。

施設における大小様々な情報は勤務する警備員自身が入手するという能動的スタンスであるべきだからだ。

クライアント側から情報が細大漏らさず伝えられれば楽だが、クライアントさえ知らない情報を得ておくのが警備員の仕事だと認識している。むしろ、警備員がクライアントに対してご存じない情報を提供する、特にセキュリティに関する情報なら、なおさらだ。

私の現場も似たような状況で、情報に無頓着な警備員ばかりだ。クライアントから与えられた情報でさえ、まともに伝わってくる事は滅多に無い。伝えるのを忘れるか、誤った解釈で伝えられるケースが普通だから、彼らから伝わってくる情報は全て裏取りをしている。裏取りをすると、案の定ほとんどの情報は間違っている事が判明する。情報を引き継ぐ段階で話の辻褄が合っていないのだから情報内容が誤っているのはすぐに解る。この状態が普通だから怒る事も無いけれど。

施設警備ではどんな事件が起こるか分からず、常に「今そこにある危機」という状態だ。全国レベルの事件だけではなく近隣地域の事件なども毎日チェックして、もし、私の現場で同様事件が起きるならどのような経過を経て発生しどのような被害が出るのか、また、それを防ぐにはどうすれば良いのかをいつも考えている。

自分自身で情報を取りに行く事。それが出来なければ、いや、そういうスタンスで臨まないならば、警備員としてまともな仕事が出来る筈がない。

警備会社や警備員は、情報に対する認識を改めるべきではないのか?

いつも、そう思う。





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