2015年09月22日

警備員は、ハイリスク、ローリターンになりつつある

警備員の労災事故は他の産業が減少傾向にある中で増加の一途を辿っており近年は1300件も発生しています。

事故内容では、転倒が3割、交通事故が2割。
年齢別では50歳以上が約6割になっています。

死亡者数は平成23年度で27人にも達しています。

警察官の殉職者数が年間で10人前後と言われていますから、警備員の方が遥かに多いという事になります。警備員の方が人数が多いですから比率としては同程度という事にはなりますけれど。

警備員という仕事は非常にリスクが高いと言わざるを得ません。

そして近年は新たなリスク要因が生じています。

それは、警備員の過失が問われるケースが増えているという事。

やはり何といっても衝撃的だったのは2012年に発生した警備員の誘導ミスによる死亡事故で、警備員が禁錮1年(執行猶予4年)の有罪判決を受けた事件です。

女性警備員の誘導ミスによる死亡事故で有罪判決

本来、警備員には特別に権限が無いわけですから、警備員の誘導が絡んだ交通事故が発生しても警備員に余程の過失がない限りは罪に問われないという暗黙のコンセンサスがあったものですから、この判決は警備業界に激震をもたらしました。

私も当初は「あまりにも無茶な判決ではないか?」と思いましたが、裁判の中での当該警備員の証言等を聞くと、あのような判決が出ても致し方ないなと。ただ、ドライバーの量刑(禁錮1年8か月、執行猶予5年)とのバランスという点では疑問が残る。

いずれにしても、警備員には特別の権限は無いが、過失があれば罪に問われる可能性大になったという事。どの程度の過失で罪に問われるのかという事を断じる事は出来ないが、今後、この判例が基準にされる事は間違いないと思われる。

警察官よりも多い職務中の死亡者数、権限は全く無いがミスをすれば有罪判決を受ける。その上、社会的地位は低く、賃金は最低賃金というのが現実。

ハイリスク・ハイリターンではなくて、ハイリスク・ローリターン、いや、ハイリスク・ノーリターンと言っても言い過ぎではないような時代が訪れようとしている感が拭えない。




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2015年09月06日

現任教育の存在は迷惑極まりない

警備員は年に2回の現任教育を受けなければなりません。
警備業法で定められていますから。

朝9時から夕方6時まで講義を受けるのですが、各時限の間の休憩時間は5〜10分で昼休みは僅か30分ですから昼食をゆっくり食べている暇はない。もう、口の中にかき込むって感じです。

講義内容はいつも同じです。警備業法で講義内容が決められていますから講師が多少の工夫をしたとしてもほぼ同じ内容にならざるを得ません。

このセレモニーといってもよい講義を年に2回も受けなければなりませんから警備員にとっては本当に苦痛な日であると言える。

本当は日々の警備業務を行う上で非常に重要になる事を学ぶべきだと思うし、それぞれの現場における課題に取り組むべきだと思うのですが法律で教育内容や個々の教育時間まで定められていますから現状では逸脱した教育内容は認められていない。

まあ、致し方ないというしかないのが実情。

私のように夜間勤務の人間は現任教育前日の勤務は休みになりますし、現任教育を受ける日の日給は普段の半分以下になりますから1ヶ月の収入は減ってしまいますから困る。

警備業法にこういう条文を設けて欲しいですね。

「警備業者は現任教育の日当について通常勤務と同額の賃金を支払わなければならない。」

まあ、有り得ない話ではありますが。

現任教育という存在は実に迷惑極まりないというのが率直な感想です。







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2015年06月16日

年収260万円の警備員からなぜ億万長者に?

『年収260万円の警備員からなぜ億万長者に?格差社会に復讐した伝説の男』というタイトルの記事を見て、もしかすると株式投資やFXで大成功したのかもしれないと思ったのですが・・・

なんだ、そんな事だったのかとちょっと残念な話。結果が全てとは言え、そんな人生はつまんないと思うのは私だけだろうか?

下記をクリックして頂くと元記事にジャンプします。

年収260万円の警備員からなぜ億万長者に?
格差社会に復讐した「伝説の男」


皆さんはどうお感じになったでしょうか?

まあ、こういう事もアリかなとは思いますが、私にはとても耐えられない生き方です。

資本主義社会でお金が無いというのは悲しい事ではありますけどね。





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2015年04月04日

特別な権限は無いが責任は問われる警備員

警備員になって最初に指導されるのは「警備員には特別な権限が無い」という事です。

しかし、業務上のミスによって大きな損害を及ぼす結果になると「業務上過失」が問われる事になります。司法判断において最近はその傾向が著しいような印象があり、権限と責任という関係に歪(いびつ)な相関性を感じずにはいられない。

以前記述した交通誘導における死亡事故や先日記述した競走馬逃走が引き起こした死亡事故では警備員の業務上過失致死罪が成立しています。確かにいずれの事案も警備員の過失の度合いは重大であり、あってはならないレベルの失態と言わざるを得ませんが、何ら特別の権限も無い警備員の立場を考慮するとその代償はあまりにも大き過ぎるのではないかという思いもある。

この両事案に関して警備会社の責任が問われたとの記述は見当たりませんので、一警備員の問題として扱われたのかそれとも実は警備倍者もその責を問われたのかはよく分かりませんが、個人的見解としては警備会社の責任が問われないというのは、どうも釈然としない。

いずれの事案も警備員の業務上過失を招いた根源的な原因は会社にあるのではないだろうか?

両事案の警備会社だけの問題ではない。
ほとんどの警備会社も同列に論じられなければならない。

だって、両事案の警備員が所属していた2警備会社以外のほとんどの警備会社も同じような状況下にあって、単にたままたま自社の警備員が重大な事故を起こしていないだけですから。

いつ、どの警備会社の警備員が同様の事故を引き起こす確率はほとんどの警備会社に全く差異が無いといっても過言ではないと思います。

要するに運の問題であり、その他大半の警備会社は運が良かっただけの事。

いずれの業務上過失も起こるべくして起こった事。

第三者が巻き込まれてお亡くなりになっていますから、このような書き方は不適切かもしれませんけれども・・・。

警備員の業務上過失を引き起こした根っ子の原因を解明し対策を打たない限り、このような不幸な出来事が失くならないのは自明の理ではないだろうか。

残念ながら警備会社に抜本策を求めても期待は出来そうにない。

警備員自身が自分で考え業務上過失に問われるようなミスを引き起こさないように創意工夫した警備業務を行うしかないのではなかろうか。少なくとも私はそう思うのです。極めて残念ではありますが。





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2015年03月28日

世の中にはいろんな人がいる

警備員をしていると関わる人の人間性がよく分かります。

それは何故か?

相手にとって警備員との間に利害関係が無いからです。

それ故にその人の本性が出やすいという事。

警備員に対して理不尽な要求を突き付けたり高圧的な態度で絡んできたりする人がいる一方で、とてもフレンドリーで思いやりに溢れるような人もいる。どうしてもヒドイ仕打ちをした人の印象が強く残ってしまいがちですから、世の中には人間的に問題がある人がこんなに多いのかと思ってしまいますが、そういう人はそれほど多くないのかもしれない。

そう思いたいだけかもしれませんけど。(苦笑)

無茶苦茶な言い掛かりをつけられた時などは悲しくなる時もあります。腹が立つというよりも悲しくなる。なぜ腹が立つよりも悲しくなるかというと、そんな仕打ちを受けやすいポジションに居る自分自身が情けなくなるからというのが本音ですかねぇ。

それ故に思いやりのある言動を受けた時はうれしくなる。

先日、施設内のマンションである対応をしました。数時間後の巡回中にその家族の方とばったりお会いしたのです。

「○○さん 先日は母が大変お世話になりまして本当にありがとうございました。○○さんのおかげで安心して暮らせるねと家族みんなで話してたんです。心から感謝しています。」

まだ若い女性ですから実に驚きでした。
今どき珍しいなと。

心にポッとと火を灯されたようで心地良くなった。

精神的に辛い思いをする事の方が遥かに多いけど、こういう言葉を頂くと救われた気がします。

警備員は我慢したりひたすら耐えるのも仕事の内ですが、他のサービス業に従事している方達も同じような思いをされているのでしょうね。

あらゆる事が修行だと自身に言い聞かせる日々です。








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