2014年11月22日

適格な情報戦略が警備会社・警備員の武器になる

施設警備の仕事は1日のスケジュールが決まっていて、それを着実にこなしていくという流れがほとんどだと思います。あとは突発的に生じた事案への対応など。

一口に施設警備といってもその態様は様々ですから全てに共通する内容ではないかもしれませんが、情報収集というものに意識を持つ事や情報を蓄積しておく事は有意義ではないだろうかと考えています。

私の勤務している警備現場では実際にクライアントに対して様々な情報提供を行っていますが、「警備から上がってくる情報が役立っているよ。」とありがたい言葉を頂戴する事があります。

警備員は24時間体制で施設内の動きを観察していますから様々な動きというか流れを把握しています。例えば、「近い将来、こういう事件が起きる可能性がある。」とか、「どこでどういう内容のトラブルやクレームが発生する可能性が高い。」等々。

また、施設近辺の犯罪発生状況をお知らせすると同時に同様の事案の未然対策を講じる事で、万一の場合の対応がスムーズにいきます。

情報活用の解釈を広げると施設警備員のみならず交通誘導警備においても重要な位置付けになるのは間違いないと思われます。

情報を活用・提供する事で付加価値を付ける事が警備会社にとっても警備員にとっても大きなポイントになるような気がしてなりません。

もちろん、正確でタイムリーな情報でなければ効果は見込めない事は言うまでもありませんけどね。




posted by 孤高 | ■ 警備会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月28日

警備員同士の揉め事が多いのは何故か?(後編)

中小警備会社でまとまりが良く見事に統率が取れている警備員チームというのは少ないように感じます。それどころか、レベルの差こそあれチーム全体がバラバラで意思統一が為されていないというケースさえあるようです。

指揮命令系統が機能せず各警備員が自己主張を優先させる傾向があり、この事が現場責任者と部下の隊員との軋轢に発展する原因の1つではないだろうか。もちろん、部下の隊員の主張の方が正しい事もあるので話はややこしくなるのですが。

いずれにしても、原因の根本は指揮命令系統のあやふやさにあるのは明白で、これは会社のシステム上の欠陥に由来するケースが大半だと言わざるを得ない。

クライアントとの取り決め事項が変更される場合には、それなりの段取りが必要であるのは言うまでもありませんが、現場責任者も会社側も知らないところで一隊員によって変更されていたり、新たな取り決めが事前の相談もなく進行していたりする。

悪気があるのではなくて、自分の裁量がどこまで許されているのかという垣根自体が存在していないというのが実情のように思えます。

自社やクライアントに対して提案をする事は非常に素晴らしい事なのですが、発案から提案に至るにまでには様々なプロセスが存在します。しかし、そのプロセスがすべて省略されるという事になると非常に問題がある。

一般社会ではこういうプロセスを削除する行為は異常な事なのですが、それを説明しても理解できない人もいて話の根本がかみ合わない不幸な流れになる。大人社会の約束事という最低限のルールを理解していない相手と議論しても議論が成り立たないわけです。

一方で、現場責任者の権限をかさに着て力づくで押し切る責任者もいます。部下の意見の方が理にかなっていると判断すれば自分の意見を取り下げて部下の意見を採用すれば良いのですが、妙なところで体面を気にして自分の意見を押し通す現場責任者もいます。

これらの問題が絡み合ってチーム力が機能しないケースが多いのではないでしょうか?

指揮命令系統や物事を決めていくプロセスというものは、会社が自社の警備員に徹底して意識付けをしなければなりませんし業務実施要綱をマニュアル化して定期点検をしなければ、まるで法律の存在しない社会のように統制が取れないだけでなくモラルハザードに陥り時間の経過と共にチームは瓦解しやすくなる。

会社というものは、何か重大な出来事が生じてから対処するのではなくて、放っておけば必ず重大な問題が生じるのだという視点で対処する事が大切なのではないだろうかと思うのですけどね。

「3人寄れば文殊の知恵」と言われますが、「船頭多くして船山に上る」というのが警備現場の実情ではないでしょうかねぇ。
施設警備の仕事は1日のスケジュールが決まっていて、それを着実にこなしていくという流れがほとんどだと思います。あとは突発的に生じた事案への対応など。

一口に施設警備といってもその態様は様々ですから全てに共通する内容ではないかもしれませんが、情報収集というものに意識を持つ事や情報を蓄積しておく事は有意義ではないだろうかと考えています。

私の勤務している警備現場では実際にクライアントに対して様々な情報提供を行っていますが、「警備から上がってくる情報が役立っているよ。」とありがたい言葉を頂戴する事があります。

警備員は24時間体制で施設内の動きを観察していますから様々な動きというか流れを把握しています。例えば、「近い将来、こういう事件が起きる可能性がある。」とか、「どこでどういう内容のトラブルやクレームが発生する可能性が高い。」等々。

また、施設近辺の犯罪発生状況をお知らせすると同時に同様の事案の未然対策を講じる事で、万一の場合の対応がスムーズにいきます。

情報活用の解釈を広げると施設警備員のみならず交通誘導警備においても重要な位置付けになるのは間違いないと思われます。

情報を活用・提供する事で付加価値を付ける事が警備会社にとっても警備員にとっても大きなポイントになるような気がしてなりません。

もちろん、正確でタイムリーな情報でなければ効果は見込めない事は言うまでもありませんけどね。








posted by 孤高 | ■ 警備会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月25日

警備員同士の揉め事が多いのは何故か? (前編)

交通誘導の現場でも施設警備の現場でも昔から業務をめぐる警備員同士の諍い(いさかい)が絶えないようですが、実はこの原因は明白なのです。

大別すると以下の2点に尽きます。

@ 現場責任者の能力不足
A 会社のシステム上の欠陥

まず@について

警備現場ではチームで業務を行う事になりますので施設警備や交通誘導の常駐現場(一定期間継続する現場も含む)では現場責任者が任命される事になりますが、警備会社では経験年数を重視した任命が行われる事が多いようです。

・勤続年数が長い警備員イコール優秀な警備員ではない。

・実技能力が高くても必ずしも優秀な現場責任者とはなり得ない。

警備業というものは主として警備の技術を提供する業務ですから現場責任者の第一の要件は高い技術力を持っているという事と判断力が優れている事。多くの業界では経験年数と技能というものは比例するケースが多いのですが、警備業界(大手の施設・機械警備会社は除く)は比例しないケースが少なくないのが実情で、現場責任者よりも指揮下にある警備員の方が遥かに優秀だったりする。

これは、とても不幸な事です。

現場責任者にとっても、その指揮下にある警備員にとっても。

的確な指示が出せない、いや、誤った指示を出す警備責任者の元で働く警備員は苦労するしストレスが半端ではありません。時間の経過と共に「もう我慢ならぬ!」という事で異なる意見を具申すると揉める事は必定。

会社側が経験年数を重視せざるを得ない背景があるのも事実です。大手の警備会社ならいざしらず、中小警備会社が能力主義に走る事は非常に困難ですから。ただし、このジレンマを解消する方法(機会があればいつか書きます)はあります。

そして、もう1つ厄介な問題がある。

有資格者の問題です。

2級検定所持の警備員が優秀だとは言い辛い。1級検定所持者はさすがにレベルが高いですけどね。これに関しては以前に書いたと思いますので今回は省略します。

次回に続く




posted by 孤高 | ■ 警備会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月23日

事例が生かされていない

個々の警備現場で起こった様々な出来事を全ての現場の警備員が共有しディスカッションする事は非常に大切な事なのですが、ほとんどの警備会社では実践されていないようです。

情報の共有という事に関してそれなりに意識して取り組んでいる会社もあるでしょうが所詮は形式だけの情報共有に過ぎないケースが大半だと思われます。

「A現場でこういう事案が発生しました。」
「今後、こういう事に注意しましょう。」

こういうレベルの話ではほとんど意味がないのです。まあ、この程度の情報共有さえも行わない会社よりはマシではありますが・・・

大切なのは1つの事案に対してどこまで深く掘り下げるのかという事ではないでしょうか?

そして議論を尽くす事が大切なのではないでしょうか?

ある現場で重大な事案が発生した時に、「何故その事案が発生したのか?」という根源的な要素、「そういう対処をした背景にあったものは何か?」「どのような経過を経てそういう判断を下したのか?」「もっとベターな対処や判断はなかったのか?」というような掘り下げたディスカッションをする事で警備員の質の向上、ひいては警備会社のレベルアップが叶うのではなかろうか。

いくら情報の共有を実践したとしても、そこまで至らなければ単なる自己満足で終わってしまう。

仮にそういう取り組みをしない警備会社だったとしても、個々の警備員が実践すればいいのです。ある現場で重大な事案が発生すれば、その事案を担当した警備員に様々な質問をぶつけてみる。

そういう日々の積み重ねが警備員としてのスキルアップや自信に繋がるのではないでしょうか。

どんな職種にも通じる事ではないかと思うのです。







posted by 孤高 | ■ 警備会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月28日

AKB襲撃事件 警備会社の面目まるつぶれ

先日発生したAKB握手会での殺人未遂事件ですが、犯人の行動に気付き素手で凶器をつかんだ勇者は警備員ではなくイベント制作会社「ニュース・プロモーション」(本社・仙台市)のバイトスタッフだったと報道されています。

同社は東北地方のコンサート制作やプロモートなどに携わる会社で、松田聖子らのライブも手がける。AKB48側とは毎月実施される被災地訪問にも関わっており信頼関係を築いていた。同社は日刊スポーツの取材に「弊社からお伝えすることはございません」とした。(日刊スポーツ記事より引用)

もし、彼が犯人の動きに気付いていなかったら最悪の事態も想定されたわけですから、実にお見事というほかない。まさにヒーローです。

咄嗟の判断での対応だったのでしょうが、他人を守るために刃物を素手で掴むという行動は責任感というよりも相当強い正義感を持ち合わせていないと出来ない事です。

本来なら警備員が真っ先に気付くべきなんですけどねぇ。
いったいどういう警備態勢を取っていたのか?

警備計画に問題があったのは明白でしょうし、配置されていた警備員に、そういう事態に備える心構えがあったのかどうかも甚だ疑問です。厳しい言い方をするようですけどね。

はっきり言って、この警備を担った警備会社も警備員も大失態の極みとの非難を浴びても仕方ない事案です。

ずいぶん前に、警備というのは警戒して備える事だと書きましたが、いろんな施設やイベント会場に行くと隙だらけの警備員が実に多い。

今回の事件では20歳の若い男性が犯人阻止に動き騒ぎになった事で警備員や他のスタッフが気付いたとの事。この男性の存在が被害を最小限に留めたわけで、もしかしたら命に係わる事態にもなりかねなかった。

今回の事案で警備員が第一発見者にもなり得ず阻止も出来なかった事は、警備員の1人として実に情けなくもあり恥ずかしく思う。

「この事案は不測の事態で不可抗力だった。」なんて思っている警備関係者が居ない事を信じたいが・・・







posted by 孤高 | ■ 警備会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする