2014年10月25日

警備員同士の揉め事が多いのは何故か? (前編)

交通誘導の現場でも施設警備の現場でも昔から業務をめぐる警備員同士の諍い(いさかい)が絶えないようですが、実はこの原因は明白なのです。

大別すると以下の2点に尽きます。

@ 現場責任者の能力不足
A 会社のシステム上の欠陥

まず@について

警備現場ではチームで業務を行う事になりますので施設警備や交通誘導の常駐現場(一定期間継続する現場も含む)では現場責任者が任命される事になりますが、警備会社では経験年数を重視した任命が行われる事が多いようです。

・勤続年数が長い警備員イコール優秀な警備員ではない。

・実技能力が高くても必ずしも優秀な現場責任者とはなり得ない。

警備業というものは主として警備の技術を提供する業務ですから現場責任者の第一の要件は高い技術力を持っているという事と判断力が優れている事。多くの業界では経験年数と技能というものは比例するケースが多いのですが、警備業界(大手の施設・機械警備会社は除く)は比例しないケースが少なくないのが実情で、現場責任者よりも指揮下にある警備員の方が遥かに優秀だったりする。

これは、とても不幸な事です。

現場責任者にとっても、その指揮下にある警備員にとっても。

的確な指示が出せない、いや、誤った指示を出す警備責任者の元で働く警備員は苦労するしストレスが半端ではありません。時間の経過と共に「もう我慢ならぬ!」という事で異なる意見を具申すると揉める事は必定。

会社側が経験年数を重視せざるを得ない背景があるのも事実です。大手の警備会社ならいざしらず、中小警備会社が能力主義に走る事は非常に困難ですから。ただし、このジレンマを解消する方法(機会があればいつか書きます)はあります。

そして、もう1つ厄介な問題がある。

有資格者の問題です。

2級検定所持の警備員が優秀だとは言い辛い。1級検定所持者はさすがにレベルが高いですけどね。これに関しては以前に書いたと思いますので今回は省略します。

次回に続く










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2014年10月23日

事例が生かされていない

個々の警備現場で起こった様々な出来事を全ての現場の警備員が共有しディスカッションする事は非常に大切な事なのですが、ほとんどの警備会社では実践されていないようです。

情報の共有という事に関してそれなりに意識して取り組んでいる会社もあるでしょうが所詮は形式だけの情報共有に過ぎないケースが大半だと思われます。

「A現場でこういう事案が発生しました。」
「今後、こういう事に注意しましょう。」

こういうレベルの話ではほとんど意味がないのです。まあ、この程度の情報共有さえも行わない会社よりはマシではありますが・・・

大切なのは1つの事案に対してどこまで深く掘り下げるのかという事ではないでしょうか?

そして議論を尽くす事が大切なのではないでしょうか?

ある現場で重大な事案が発生した時に、「何故その事案が発生したのか?」という根源的な要素、「そういう対処をした背景にあったものは何か?」「どのような経過を経てそういう判断を下したのか?」「もっとベターな対処や判断はなかったのか?」というような掘り下げたディスカッションをする事で警備員の質の向上、ひいては警備会社のレベルアップが叶うのではなかろうか。

いくら情報の共有を実践したとしても、そこまで至らなければ単なる自己満足で終わってしまう。

仮にそういう取り組みをしない警備会社だったとしても、個々の警備員が実践すればいいのです。ある現場で重大な事案が発生すれば、その事案を担当した警備員に様々な質問をぶつけてみる。

そういう日々の積み重ねが警備員としてのスキルアップや自信に繋がるのではないでしょうか。

どんな職種にも通じる事ではないかと思うのです。







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2014年05月28日

AKB襲撃事件 警備会社の面目まるつぶれ

先日発生したAKB握手会での殺人未遂事件ですが、犯人の行動に気付き素手で凶器をつかんだ勇者は警備員ではなくイベント制作会社「ニュース・プロモーション」(本社・仙台市)のバイトスタッフだったと報道されています。

同社は東北地方のコンサート制作やプロモートなどに携わる会社で、松田聖子らのライブも手がける。AKB48側とは毎月実施される被災地訪問にも関わっており信頼関係を築いていた。同社は日刊スポーツの取材に「弊社からお伝えすることはございません」とした。(日刊スポーツ記事より引用)

もし、彼が犯人の動きに気付いていなかったら最悪の事態も想定されたわけですから、実にお見事というほかない。まさにヒーローです。

咄嗟の判断での対応だったのでしょうが、他人を守るために刃物を素手で掴むという行動は責任感というよりも相当強い正義感を持ち合わせていないと出来ない事です。

本来なら警備員が真っ先に気付くべきなんですけどねぇ。
いったいどういう警備態勢を取っていたのか?

警備計画に問題があったのは明白でしょうし、配置されていた警備員に、そういう事態に備える心構えがあったのかどうかも甚だ疑問です。厳しい言い方をするようですけどね。

はっきり言って、この警備を担った警備会社も警備員も大失態の極みとの非難を浴びても仕方ない事案です。

ずいぶん前に、警備というのは警戒して備える事だと書きましたが、いろんな施設やイベント会場に行くと隙だらけの警備員が実に多い。

今回の事件では20歳の若い男性が犯人阻止に動き騒ぎになった事で警備員や他のスタッフが気付いたとの事。この男性の存在が被害を最小限に留めたわけで、もしかしたら命に係わる事態にもなりかねなかった。

今回の事案で警備員が第一発見者にもなり得ず阻止も出来なかった事は、警備員の1人として実に情けなくもあり恥ずかしく思う。

「この事案は不測の事態で不可抗力だった。」なんて思っている警備関係者が居ない事を信じたいが・・・







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2013年05月19日

警備員の資質の向上が達成できない理由の1つ

警備員の質を高める方法としては各社の教育担当者が全社的に行う教育指導と各現場の責任者による教育指導が両輪になります。全社的な教育というのは頻度が極めて少ないのが現状ですから教育指導のメインは現場責任者によるものがメインとならざるを得ないのですが、これはこれで、なかなかに難しい問題を孕んでいます。

現場責任者と他の隊員とは一緒に仕事をしますから厳しい教育指導を行うと人間関係に軋轢が生じる可能性が非常に高くなる。会社の方針として「現場責任者の教育指導は絶対的なものだ。」という事が周知徹底されていれば人間関係に大きな歪(ひずみ)が起きにくいのですが、それが徹底されていない会社では上司と部下の間でトラブルに発展する事が少なくありません。

現場責任者としては、顧客満足度を高める為に部下が警備員として足らざる部分を指摘し指導しなければならないのですが、現場責任者の言葉は会社の代弁なのだという明確な定義付けが為されていない事が多い故に一般的には上司というよりも同じ現場の同僚的な感覚を持っている部下が多いように思います。

その結果として現場責任者が他の隊員に対して業務上の事で注意をしたり指導をしたりすると、以下のような反応が返ってくる事になる。

「何を偉そうな事を言ってるんだよ!」
「あんたにそんな事を言われる筋合いは無い!」

結果的に人間関係はズタズタになってしまう。

現場責任者はそれが経験則で分かっているものですから、言いたい事、すなわち指導すべきだと思う事のごく僅かな部分しか指摘できない事になってしまいます。必要最低限の事しか指導できない状態になってしまうのです。それでさえも受け入れられず反発を招きますから、結局、「言わぬが花」となってしまう。

好き好んでいろんな指摘や指導をしているワケではないのですが、会社の事を思って、また、警備員の社会的評価を高めようとして行う行為が自分への批判という形で返ってくるのですから、真面目に取り組めば取り組むほどアホらしくなる。そう思っている現場責任者は多いのではないでしょうかね。

結果、警備員の質が上がらないという事になります。

警備員は組織的な在り方に対して馴染んでいない人が多いように思います。「唯我独尊、我が道を行く」「他人に干渉されたくない。」という人が多いですからねぇ。

会社の在り方や組織的なシステムがきちんと構築されていない警備会社が多く、この事が現場責任者のヤル気を失せさせ結果的に警備員の資質の向上を阻害している。この重大な問題に気付いていない警備会社が少なくない事が「警備員の資質の向上」を妨げていると思うのですよね。




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2013年04月23日

独自のスキルを身に付け磨く事が大切

TPPへの参加は農業や自動車ばかりに目を奪われがちですが金融の規制緩和や人材の流動化(外国人労働者等の受け入れ)という側面もあります。金融の規制緩和が進むという事は医療制度にも大きな影響を与え保険制度のあり方に大きな影響を及ぼす可能性がありますし、人材の流動化が国境を超えて進展すると単純作業に留まらず幅広い分野で雇用状況に影響を及ぼす可能性もあります。

まあ、いきなりこういう流れが始まるわけではありませんが、気付かない内にそういう流れが出てくると考えるのが妥当だと思います。

これからの時代は自分独自のスキルを身に付け磨いていかなれば過ごしにくい世の中になると思います。極論を言えば組織に属さなくても生きていけるだけのスキルを身に付ける必要性があるという事。

ただ漠然と日々を過ごしていると必ず後悔する事になるでしょうね。

何か1つの分野だけでも良いから非凡な知識や技術を身に付ける事が我が身を守る事になるのは間違いないと思われます。できれば、マーケット自体が拡大していくであろう業界で技能を身に付ける事が望ましい。

ニッチな市場であればなおさら良い事は言うまでもありません。

じゃあ、具体的にはどういう業界が良いのか?

いろいろとありますが、それは自分で調べて見つける事が大切です。言い方を変えれば見つける事から始めるべきという事。世の流れをじっくりと眺めると自ずと答えは出てくる筈です。




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