2012年12月08日

年末年始の特別警戒警備という発想が理解出来ない

毎年12月になると「年末年始特別警戒月間」という事でクライアントから年末バージョンの警備計画書書の提出を求められます。警備業はサービス業ですからクライアントに年末年始用の警備計画書を出すように言われればご要望にお応えして提出する事になります。

でも、本音は・・・
「???」です。

年末年始だから特別に警戒するという発想が私には全く理解出来ないのです。年末であろうが、週末であろうが、平日であろうが、常に様々なリスクや事案を想定して警備をしているので、こういう類の特別警戒という事が私の頭では到底理解できないし、そういう発想は有り得ないというのが本音です。

年末年始に特別な警戒をするのであれば、普段はあまり警戒せずに警備をやっている事になるのではないか?

別に言葉遊びをしようというのではありません。

言わんとする事はわかるのです。年末年始は強盗や窃盗事件が起こる比率が高いという発想からそのような申し出があるのでしょうが、その手の事案が多い時期であろうと少ない時期であろうと、やるべき事は全く同じであり、常に臨戦態勢でやっていますからね。

「年末年始特別警戒」

このフレーズがクライアントから出てくると、なんだか切ないというか、やり切れないというか、そういう思いを抱かずにはいられない。この感覚のギャップを埋めるのは容易ではないと改めて思い知らされるんですよね・・・




2012年10月22日

事実と推測は色分けしなきゃ!

施設警備ではクライアントに対して、日々行った業務内容や各種の情報を記載する警備報告書を提出する事になっています。各警備員に対して日頃から口が酸っぱくなるほど注意喚起している事があるのですが、なかなか履行されないのが悩みの種の一つです。

注意喚起している事とは何かというと

「事実と推測は色分けしてください。」という事。

警備報告書に情報関係の記述をする際は、どこまでが事実で、どこからが推測かという事を明示しなければなりません。これをごちゃ混ぜにしてしまう人が大半なんですよねぇ

警備報告書に記載された情報について質問をすると、肝心な部分が全て憶測だったりする。どうも辻褄が合わないなぁと思って質問すると、まず間違いなく個人的主観があたかも事実であるかのように書かれている事が判明する。

先日、他の現場で情報性としてはほとんど価値が無い情報が書いてあり、憶測が入り込む余地が無いような内容の記述があったので、敢えて質問するまでもないと思っていたのですが、私の読みが甘くてクライアントからお叱りを受けてしまいました。

「お宅の警備員さんは、なぜ、こんないい加減な事を警備報告書に書くのですか? 事実と全く異なっているじゃないですか!全て憶測なのに、まるで事実であるかのように書いてある。憶測が正しい憶測ならいいけど、全く的外れだし・・・これじゃぁ、この現場の警備員達の情報は全く信じられませんね。」

「誠に申し訳ございません。私の指導不足でした。」

クライアントの怒りや指摘は当然の事です。

まず、事実関係と自分の憶測を色分けしなかったのが問題だし、推測する為には事実検証の積み重ねが必要なのですが、それも行なっていない。これではクライアントの信用を失っても仕方ない。

そもそも、今回の件は情報としての価値が全く無い内容。価値が無いというか、警備員として警備報告書に書くような内容ではなくて管理人的立場の情報なんですよねぇ。ほんと、施設警備員の筈なのにいつしか自分が警備員である事を忘れて施設管理人になってしまう人が実に多い。

施設管理人の立場で情報を上げてクレームになるなんて実に馬鹿げてる。警備員的な発想に基づいた情報でクレームになるなら、まだマシなんですけどね・・・




2011年09月25日

警備報告書とプレゼンテーションの重要性

警備報告書を提出するのは現場責任者である私の仕事の1つです。通常はクライアントの若手の社員が受け取る形が取られていますが、トラブルやクレームがあった際には若手の社員だけでなく役員の方も出てこられます。大きな出来事であれば社長も出てこられますので3人を相手に補足説明をする事になります。

役員や社長へのアピールタイムという事になりますので、契約を存続していただく為の重要な営業政策でもあるのです。毎朝、9時頃に提出しますので役員や社長にとっては非常に忙しい時間帯です。時には提出を終えて警備室に戻ると社長直々に電話が掛かってくる事があります。

「お疲れのところ申し訳ないんですが、昨日の事案について詳細と我社としてどういう対策を執るべきかのアドバイスを伺いたいので社長室までご足労いただけませんか?」というケースもあります。こういうケースでは社長を含めて幹部3人ほどが待機されており、セキュリティのプロとしてプレゼンテーションをする事になります。

昨夜に起こった重大な出来事に対して朝の段階でプレゼンという事になりますから実にシンドイ。出来事の説明だけなら楽ですが、クライアント会社がどういう対策を執るべきか、セキュリティ担当として少なくとも3パターンの対策を提示しなければなりませんから。

日頃から自宅で強盗発生件数や事務所荒らし等のデータや、その他の各種データを整理して現場のパソコンに落としています。最近はUSBメモリーに落とし込んで必要な時にデータを取り出しコピーして参考資料として使うのです。こういうのを参考資料として提出しながら口頭でプレゼンをします。明け方に発生したトラブルのプレゼンは時間との勝負で、30分程度で執るべき対策を頭の中で整理しなければなりません。

今まで何度もこういう短時間の準備でのプレゼンを行っているので、30分もあれば十分用意できると思っておられるみたいですが、時間が短か過ぎてもう大変。仕事をやればやるほど「これぐらい出来て当たり前」という流れが出来てしまうので、常に仕事のレベルアップと時間短縮に追われているという厳しい環境下にあります。

施設警備の場合は現場の契約が消滅すると自分や部下の勤務場所がなくなってしまうので、こちらも必死なんですよね。しかも、この現場は他社の営業攻勢が強い現場なので。

警備報告書の良し悪しが、営業政策上、要になる事は明白な事実なのです。








2011年05月19日

顧客満足度に対する危機感

現場で勤務する警備員が忘れがちなのがクライアントとの契約に自分達の仕事ぶりが大きな影響を及ぼすという事。クライアントにとっては同じ料金を支払うのならば、より質の高い警備員、警備会社の方が良いのは当然です。

また、警備会社は他社切り替えという事を常に念頭に置いているし、各社の営業マンは受注の為に日々汗を流しているのです。

現場で勤務する警備員は謂わば営業マンそのものです。下手な仕事をしていると他社に切り替えられて現場を失う事になるし、クライアントを唸らせるような素晴らしい仕事をしていれば、他社がダンピングをしてきたとしても切り替える事は非常に難しいのです。

クライアントにとって警備料金は安い方が良いに決まっていますが、警備員のレベルが低ければマイナス部分の方が大きい事も十分承知されている。警備料金と警備員のレベルを秤にかけて考慮するのです。

もし、現場の警備員の評価が低ければ他社に切り替えられる可能性が非常に高くなるというリスク要因を警備員自身が自覚して日々の業務に励まないといけないのです。現場がなくなってしまうと場合によっては失業に近い結果になるのですから。

自分の仕事に対する顧客満足度が一体どの程度なのか?

たまには、そういう視点で考える事も大切だと思うのです。








2011年04月30日

施設警備の「意外な?」リスク 

このサイトのコメント欄にはいろんな意見が寄せられますので私にとっても非常に参考になります。もう2年近くになりますかね、私が交通誘導2級の検定試験に三角巾の実技があると書いたら、「今は三角巾の実技はありませんよー」といコメントを戴きました。警備業界をしばらく離れていたものですから全く知りませんでした。こういう指摘を戴く事は非常に助かります。

ブログを読むだけではなく自分の考え方を披露する事は非常に良い事です。同意する意見だけではなく批判的な意見も意義があります。読む人にとって考え方の多様性というのは大切な事で、いろんな異なる意見が飛び交う事によって自分の考え方が偏らずに済みますから。

異なる意見で議論を積み重ねる事はとても大切です。

今回、私がかねてから懸念していた事をコメント欄に寄せていただきました。最新のコメントでハゲボリックさんという方から寄せられたコメントです。ご本人の許可は戴いていませんが、非常に素晴らしい内容なので勝手ながらご紹介させていただきます。ご容赦ください。

「管理人さん、みなさんこんばんは。

私は警備会社として、警備員として警備業務の本質(お客様の安全安心を守ること)を突き詰めることが大切だと考えます。警備の仕事は、警備員としての法定教育を受けた警備員、公安委員会の認定を受けた警備会社しかできないからです。

だれでもできる仕事をやるのはその時は喜ばれるかもしれませんが、経費等の面で厳しくなった時に「いらない」とか「うちの会社でやるよ」等になって、逆に自らの首を絞める様に思います。警備員は雑用係ではありませんし、そこをはき違えている警備員が多いのもまた問題だと思います。
Posted by ハゲボリック at 2011年04月30日 」

実に素晴らしい見識です。このコメントの中で指摘されている「うちの会社でやるよ」というフレーズは現状から推察するという形で書かれたのだと思いますが、実は私が勤務する施設で、以前、クライアントによって実際に検討された事なのです。

この件に関してはいずれ書こうと思っていましたが、ちょっと書きづらい要素(深く突っ込まないでね)もありますのでフィクションも交えながら近い内に書きたいと思います。

クライアントの間では施設警備を警備会社に発注する事と、いっその事、自社で施設警備(厳密には管理人に近い)をするかというメリットとデメリットは常に検討議題になっている筈です。

コスト面を重視すれば警備会社に発注するよりも自社で運営した方が遥かに安上がりですし警備業法の縛りを受ける事もありませんからね。もちろんデメリットもいろいろとあるわけです。いずれ近い内に少し突っ込んで書く予定です。